「第三次世界大戦」を世界が危惧。米軍がイランの国民的英雄を殺害、日本も遅れてトレンド入り

    イランの国連大使「間違いなく報復する」

    ドナルド・トランプ米大統領の命令で、米軍がイラン革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ司令官を空爆により殺害した。

    ソレイマニ氏は、イランの国民的英雄ともされており、両国間の緊張が高まっている。

    世界のTwitterトレンドには、「第三次世界大戦」を意味する言葉がトレンド入り。戦争を危惧する声があがっている。

    米軍による空爆は1月2日夜、イラクのバグダッド国際空港であった。

    トランプ大統領は3日、ソレイマニ司令官を「全世界ナンバーワンのテロリスト」とし、米外交官や兵士を攻撃しようと企てていたと説明。

    「戦争を止めるために行動した。戦争を始めるために行動したのではない」などと殺害を正当化した。

    「#WWIII」が世界のトレンドに

    ソレイマニ司令官殺害を受け、Twitterの世界中のトレンドでは4日未明には、第三次世界大戦を意味する「#WWIII」や「#worldwar3」がランクインした。

    日本では遅い時間だったためか、午前4時頃、「第三次世界大戦」が遅れて12位にトレンド入りした。

    午後0時半現在、この件に関連するツイートと見られるものでは、世界のトレンドは1位「Trump」、2位「Iran」、4位「America」である一方で、日本は7位に「アメリカ」が入っている。

    米CNNによると、イランのラバンチ国連大使は、「我々は、起きた事実に目を閉じていられない。間違いなく報復する。厳しい報復だ」と宣言した。

    アメリカによる殺害行為を「軍事戦争を始めた」と非難し、「私たちは黙っているわけにはいかない」とも述べている。

    トランプ大統領は、イラン政府の転覆を狙ってはおらず、戦争を望んでいないとも強調したが、中東地域に約3500人の部隊を増派する方針を明らかにしている。