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彼女の両親に応援されず別れた。この悲しい気持ちに、りゅうちぇるとぺえの答えは?

「私の中には悔しいような悲しい気持ちが残り、どうすれば良かったんだろうともやもやしています」。この悩みに、りゅうちぇるさん、ぺえさんはなんと答えたか?

6月はLGBTQコミュニティの文化をたたえ、支援するイベントなどが世界各地で開催される「プライド月間」です。

6月27日に配信したライブ番組「オトマリカイ@BuzzFeed News Live」では、LGBTQの当事者から、家族、将来、好きな人のことなど、誰かにちょっと聞いてほしいお悩みを募集。

お寄せいただいた相談について、ゲストのりゅうちぇるさん、ぺえさんとMCのAmiが、相談者と一緒に考えました。

アタックした方がいいですか?

1人目の相談者は、レズビアンのさわかさん(19)からのお悩みです。

彼女は高校の同級生でした。何回も家に遊びに行き、彼女の親とも仲良くしていたのですが、付き合って5カ月ほど経った頃、彼女の親に付き合ってることを話したら、彼女にとって初めての恋人が同性であることを心配し、応援してくれる雰囲気ではありませんでした。


彼女自身も不安を募らせて、「将来が不安」「男の人と結婚したほうが幸せなのかもしれない」と話すようになり、2人で何度も話し合った結果、お互いのために別れる決断をしました。彼女や彼女の両親の気持ちも否定できないけど、私の中には悔しいような悲しい気持ちが残り、どうすれば良かったんだろうともやもやしています。

ぺえ:どんな経緯で付き合うように?

さわか:同級生だったんですけれど、自動車学校がたまたま一緒で、付き合うようになりました。

りゅうちぇる:付き合うことになったのは、どちらから?どういう感じで?

さわか:私と彼女と友だちと3人で仲が良くて。私はレズビアンだと自認していて、彼女がいたこともありました。彼女は、同性愛者ではないと言っていた。ただ、私に対して、友だちじゃないような感情があるとも。「私はレズビアンだよ」と話してから、意識するようになり、向こうから告白されて、付き合うことになりました。

りゅうちぇる:お互い心が開いて、距離が近づいた感じだったんだ。

さわか:本当にめっちゃ可愛いんですよ。見た目はふわふわしているけれど、自分の意見をしっかり言うし、よく笑うところが好きで。

りゅうちぇる:今の特徴聞いて、僕みたいと思っちゃった。

ぺえ:私は、中学2年生から高校3年生まで、初めての彼氏がいて。その時は、両親や家族には打ち明けずに勝手に付き合っていた。母親も薄々感づいていたと思うけれど、私も自分から言うことはなかった。

りゅうちぇる:親に彼女がいると言う人も少ないしね。

モヤモヤに対しては?

Ami:彼女のご両親が否定的で別れてしまったんですが、モヤモヤしている悔しい気持ちはどうすればいいと思いますか?

りゅうちぇる:僕の中では、親御さんと向き合うより、2人が向き合う問題だと思う。親御さんを恋愛にも入れるのは理想だけど、一番は2人で絆を深めること、2人で向き合うこと。2人の絆を深めよう、土台をしっかり作ろうというのが大事だと思った。

ぺえ:私は、今、りゅうちぇるが言った通りだったよ。家族や両親に言ってなかったけれど、彼氏と私の2人の間ですごい絆が生まれて。両親に認められたら幸せだなと思ったけれど、あの5年間の恋愛はいまだに忘れられない深い愛があった。2人で築いていく愛というのは、何よりの幸せなのかもな。

Ami :今、彼女がいるんです。ブラジル人なんですけれど、親御さんが熱心なクリスチャンで、反対されていたんですよ。今も2人の関係を良いとは思われていなくて。今はイギリスに住んでいるんですが、行った時もあいさつをさせてもらえなかった。

でも、彼女は、自分がレズビアンで、私のことが好きだと言ってくれている。そして、親に反対されようとも、自分は変わらないと彼女は思っている。だから、彼女さんの意思にも関わっているかも。

りゅうちぇる:親御さんの言うことが絶対と思うことも間違ってはいない。迷いがあるなら、今は親の言うことを聞くという選択もオッケーだし、2人で話し合うというのも良いかもしれない。

さわか:2人でも話し合ったけれど、彼女が親に理解してもらうように話すのはできない、と。彼女は、親と仲が良いけれど、いろんなことを相談しないタイプなんです。このまま付き合うのも、私に対して申し訳ない、今後一緒にいられないかもしれないのに、付き合うのは私のためにならない。だったら、もう他に良い人を見つけたら良いのではないか、と優しいから言ってくれたんですよ。

「結局の幸せは自分が決めること」

ぺえ:わかるな。私も学生の頃、この人のことを愛して、大好きだけど、結婚できないのか、子どもできないのかと考えたら、将来や未来が見えないなら、相手のために別れた方が良いのかなと考えた時もあった。

りゅうちぇる:そういうのってどっかで吹っ切れたりするの?

ぺえ:私の場合だけど、家庭を持つ、子どもを作ることだけが幸せではないと気づけた。幸せの形は人それぞれだから、結婚という形に結びつかなくても、ずっとこの人とただ一緒にいるという幸せがあるのかもな、と気づけたから前向きになれたかな。

りゅうちぇる:わかるかも。契約を結ばなきゃいけないとかじゃなく、2人で今の時間を共有するってだけが幸せでOKだもんね。

ぺえ:法で結ばれなくても、結局の幸せは自分が決めること。それだけに縛られなくても良いのかなっていうのが吹っ切れた要素かも。

さわか:私はレズビアンなので、いつか法律が変わって同性婚ができたら良いし、子どもも(異性カップルとは)違う形で持てたら良い。けれど、彼女は、同性愛者ではないと言っており、私と別れたら男の人と付き合うと言っている。お互いのことが好きなのは、お互いにわかっていること。なので、話していただけたように、今、幸せだと思えることは大事だと思えました。彼女が、このライブを観てくれているので、また2人で話せたらいいなと思います。

番組のアーカイブ視聴はこちらから👇

【配信中】オトマリカイ@ BuzzFeed News Live あなたのお悩み一緒に考えます🏳️‍🌈 LGBTQの当事者から寄せられた相談について、りゅうちぇるさん(@RYUZi33WORLD929)&ぺえさん(@peex007)と一緒に考えます。 視聴はこちらから👇 #PrideMonth #虹色のしあわせ🌈 https://t.co/H3uXcYtszu

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世界各地でLGBTQコミュニティの文化を讃え、権利向上に向けて支援するイベントなどが開催される毎年6月の「プライド月間」。BuzzFeed Japanは2020年6月19日から28日まで、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「レインボー・ウィーク」を実施します。

特集期間中は、ハッシュタグ「#虹色のしあわせ🌈」を活用し、さまざまな記事や動画コンテンツを配信します。