アメフト問題で日大の学長が述べた選手への思い

    「記者会見の場に出させてしまい、責任を痛感しております」

    アメリカンフットボール部の選手による悪質なタックルの問題を受け、日本大学の教育の最高責任者である大塚吉兵衛学長(73)が5月25日、会見を開いた。

    「お詫びとお願いがございまして、お集まりいただきました」

    そう冒頭で述べると、大塚学長は「日大に責任があるのは当然」としつつ、一連の対応について謝罪し、選手への思いを述べる場面もあった。

    大塚学長は「あってはならないような反則行為をして、怪我をさせてしまったことに対して、教育の長として責任を感じております。謝っても謝りきれないような事態を招いてしまい、お詫びしたいと思います」と話すと、頭を下げた。

    まずはけがをした関西学院大学の選手に対し、「1日も早い回復と選手としての復帰ができることを願っております」とした上で、タックルをした日大の選手に対してこう思いを語った。

    「記者会見の場に出させてしまい、大学として追い込んでしまったことには責任を痛感しております。彼は真摯に語るべきことを述べていました」

    その選手は通学していないといい、1日も早くキャンパスに戻ってこれるよう、まずは学部長から連絡を取るなどの対応を考えているという。

    本人が望めば卒業後の進路までサポートして「将来に貢献したい」と話した。

    大塚学長は、今回の件に関与していない日本大学の学生らに対しては、批判をしないでほしい、と配慮を求めた。

    そして、平穏な学生生活を全員が送れるよう、「失墜した信頼を回復するために真摯に取り組みたい」と意思を示した。

    会見では「学長として対応が遅れ、申し訳なく思っている」との言葉も出た。ただ、学内での対応が話題の中心で、関西学院大学に向けた言葉は少ない。25日午後4時現在も会見は続いている。

    BuzzFeed JapanNews