飲酒しながら、餅入りのうどんを食べていたら...。若者も油断できない「餅」の危なさ

    餅料理を食べる機会が年末年始に対処法を確認しておきたい。

    年末年始に食べる機会が多くなる餅には細心の注意が必要だ。

    12月から1月は、全国で餅を喉につまらせて窒息する事故が増える時期。東京消防庁が公表しているデータから事故の現状や対処方法をまとめた。

    毎年100人近くが救急搬送され、約9割が65歳以上

    東京消防庁によると、2018年までの5年間、管内では餅や団子を食べたことで窒息して482人が救急搬送された。

    2018年は75人と減ったものの、毎年100人ほどが救急搬送されており、約90%が65歳以上の高齢者だ。

    5年間のデータを見ると、搬送者が最も多いのが1月で184人、次に多いのが12月で68人だった。餅をよく食べる12月と1月の2カ月で大半を占めている。

    救急搬送された全体の約7割が生命の危険はないが入院を要する「中等症」以上、51%が生命の危険が強いと認められる「重症」以上だった。そして、6%にあたる29人が死亡した。

    たとえば、こんな事例があるという。

    "自宅で串団子を食べていたところ、突然のどに詰まらせ苦しそうにして意識を失った。【70代・重篤】"

    "飲酒しながら、餅入りのうどんを食べていたところ、餅がのどに詰まった。【70代・軽症】"

    事故を防ぐポイント

    東京消防庁は、事故を防ぐポイントとして、以下の5つを挙げている。

    ・餅を小さく切って、食べやすい大きさに

    ・急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込む

    ・乳幼児や高齢者と一緒に食事をする時は、食事の様子を見ながら注意を払う

    ・餅を食べる前に、お茶や汁物を飲んで喉を潤しておく

    ・応急手当の方法を理解する

    世界共通のサインで知らせる

    窒息したら、周囲にいる人に助けを求めなければならない。手で喉を抑えて呼吸ができなくなったことを知らせる世界共通のサイン「チョークサイン」を覚えておいてほしい。

    気づいた人は、すぐに大きな声で助けを呼び、119番通報やAEDを持ってきてもらうよう依頼し、喉につまった物の除去を始める。

    窒息した人に呼びかけて反応がある場合は、まず可能ならばできるだけ咳をさせる。咳ができず、窒息している時は「背部叩打法」、または「腹部突き上げ法」にすぐ移る。

    背部叩打法のやり方は、片手で窒息した人の胸か下あごを支えて突き出し、あごをそらせる。もう一方の手の平の付け根で、肩甲骨と肩甲骨の間を強く4〜5回叩く。回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで、何度も繰り返す。

    窒息を確認した時点で、呼びかけに反応がなかったり、反応がなくなったなら、すぐに心肺蘇生を始める。手順はこちら

    万が一の時に、できるだけ慌てずに行動できるよう、しっかりと理解しておくのが大切だ。東京消防庁は、事故が増えるこの時期に特に注意を呼びかけている。

    事故に気をつけながらおいしい餅を味わい、良いお年を迎えてください。