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悲劇の火災から1ヶ月 白熱電球で発火する瞬間、投光器は驚きの温度に

電球による火災が頻発

11月6日午後、東京都のイベント会場で、木製のジャングルジムのような展示物が燃えて、中で遊んでいた5歳の幼稚園児の男の子が死亡した。事故から1ヶ月が経った。

火災があったデザインウィークのブース付近=午後5時16分、参加者撮影 提供写真

LED電球と白熱投光器を点灯し、作品を内部から照らしていたところ、火災が発生した。

白熱投光器の熱によって、作品に詰められていた木くずが発火したとみられている。

白熱電球のそばに可燃物があれば、燃えるのか。再現動画がある。

YouTubeでこの動画を見る

ナガサキ防火研究会 / Via youtube.com

これは、防火に関する知識の普及に努める長崎市の「ナガサキ防火研究会」が、Youtubeにアップした動画だ。

白熱電球を点灯させてタオルをかぶせると、徐々に焦げ始め、火の手が上がった。

BuzzFeed Newsは、ナガサキ研究会に話を聞いた。

Justin Sullivan / Getty Images

研究会の代表の三浦洋一さんは、こう話す。

「木くずは、熱がこもるような状態であれば、通常より燃えやすくなると思います。特に、(投光器の)発熱部を上に向けて置き、その上に木くずが被さるようだとなおさらだと思います」

白熱投光器の表面温度は何度になるのか。BuzzFeed Newsは、メーカーのキタムラ産業に問い合わせた。

Michael Dalder / Reuters

営業担当者によると、正確な数字が分からないといい、実際に測定してくれた。

測定は、300Wと500Wの投光器が使用された。電球の表面、電球の先端から50センチ、100センチの距離で、温度を測定している。

測定結果がこれだ。

キタムラ産業 for BuzzFeed

表面温度は200度を超えていることが分かる。

一方、レフ球の先端から50センチ以上離れれば、温度はかなり下がる。だが、熱が当たり続け、発火点に達すれば、可燃物は燃えてしまう。

測定した担当者はこう考察した。

空気の対流が悪い場合には、温度上昇は更に上がることになると思うので、今回の測定温度は『最低の温度』と考える。

営業担当者も測定結果を受け、こう話した。

「測定結果の通り、電球表面は200度以上に達するため、可燃物が近くにあった場合は、出火する可能性があると思います」

東京消防庁は、天井に埋め込んで下を照らす器具「ダウンライト」の熱により、布団や衣類などの可燃物が燃えた火災が、2011〜15年で47件起きたと報告している。

冬場は特に、電球に気をつける必要があるとして、注意を呼びかけている。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kensuke Seyaに連絡する メールアドレス:kensuke.seya@buzzfeed.com.

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