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【政見放送全文】日本共産党「財界中心、異常なアメリカ言いなりという政治の歪みを正す」

NHKで放送された日本共産党の政見放送、全文・文字起こしです。

7月21日に投開票される参議院議員選挙。それぞれの党は、一体どんな主張をしているのか。

NHKで放送された「政見放送」について、BuzzFeed Newsでは、公職選挙法と政治資金規正法上の政党要件(5人以上の所属議員がいるか、選挙で2%以上の得票を得た党)を満たす党および、改選前議席が存在する8党の全文文字起こしを掲載する。




日本共産党

小池晃書記局長のあいさつ

時事通信

小池晃書記局長

小池:日本共産党の書記局長の小池晃です。私たちは、「暮らしに希望を」「比例代表は共産党へ」と訴えます。

今日は、私も含めて7名の候補者が、公約と決意を述べます。「年金だけでは暮らしていけないから2000万円貯金しなさい」。金融庁の報告書が、衝撃を広げています。そして、安倍首相は、年金をこれから7兆円も削ると言います。

今でも足りない年金をこれ以上減らして良いのでしょうか。2000万円も貯金をするより、あなたの一票で政治を変える方が簡単です。

共産党は、マクロ経済スライドを止めて、減らない年金にします。低すぎる年金に、緊急の底上げを行います。これが安心できる年金への第一歩です。

さらに、消費税増税を中止し、「暮らしに希望を」。3つの提案を実現します。第1に、8時間働けば普通に暮らせる社会をつくりましょう。第2に、年金をはじめ、暮らしを支える社会保障を築きましょう。第3に、お金の心配なく学び、子育てができる社会を実現しましょう。

家計を応援し、貧困と格差を正し、日本経済を元気にするプランです。大企業には、せめて中小企業並みの法人税を。富裕層の株取引には、平等に所得税を。能力に応じた負担を求めれば、消費税に頼らず財源は作れます。

今、安倍政権のもとで、国民の暮らしも日本の民主主義も危うくなっています。憲法違反の安保法制などを数の力で強行し、公文書の改ざんや賃金統計の捏造まで行われました。

日本共産党は、この国の政治に、当たり前の民主主義を取り戻し、そのために市民と野党の共闘を前に進めて、新しい政治を作ってまいります。私、小池晃に引き続き、その仕事をやらせてください。

各候補者の話(司会は小池書記局長

時事通信

(左から)山下芳生副委員長、小池晃書記局長、市田忠義副委員長

小池:それでは「あったかい人間の連帯を国の政治に」がモットー。共産党副委員長の山下芳生さんです。

山下:8時間働けば、普通に暮らせる社会を作りましょう。日本では、8時間どころか過労死するほど働いている人がたくさんいます。好きな人ができても、付き合うことができないほど低賃金で、不安定な非正規雇用も広がっています。

日本共産党は、最低賃金を全国どこでも直ちに1時間1000円に引き上げ、速やかに1500円目指します。

そのために、中小企業の賃上げを応援する予算を1000倍に増やします。保育や介護の現場で働く人の賃金を、国の責任で月5万円アップします。

人間は物ではありません。労働者派遣法を抜本改正し、正社員が当たり前のルールを作ります。

長時間労働にも待ったをかけましょう。過労死のリスクは、残業時間が1週間で15時間。1ヶ月で45時間を超えると、大きくなります。全ての職場で、この水準を守らせる法律を作り、残業代ゼロ制度はやめて、日本から過労死をなくそうではありませんか。

ILO、ハラスメント禁止条約が採択されました。日本共産党は、職場でのパワハラ、セクハラ、マタニティハラスメントを法律で禁止します。男女の賃金格差もなくします。

子育て、家事、介護を男女が共に担うことができる、本当の働き方改革で、ジェンダー平等社会を進めます。8時間働けば、普通に暮らせる社会。全ての人が個人として尊重される社会を作るために、私、山下芳生は力を合わせます。

小池:次は、「消費税NOの市民運動を30年」。前衆議院議員の梅村早江子さんです。

梅村:10月からの消費税10%増税を中止し、暮らしを支える社会保障をご一緒に作りましょう。私はこの30年、「消費税をなくす会」で活動してまいりました。消費税ほど弱い者いじめ、景気を悪くする税はありません。

世論調査でも、増税反対が多数です。今からでも増税は中止できます。10%増税強行を狙う自民党・公明党に厳しい審判を下しましょう。

高すぎる国民健康保険料が払えず、保険証がなくて、病院に行った時には手遅れという事例が後を絶ちません。

日本共産党は、誰もが生きる権利を保障する本来の社会保障へと改革してまいります。全国知事会も提案しているように、公費1兆円の投入で国保料を大幅に引き下げましょう。子どもの医療費無料化を国の制度として実現します。

介護保険料を軽減します。高すぎる年金はマクロ経済スライドを廃止をし、この年金は減らない年金へと改革をしてまいります。高額所得者の保険料負担の見直し、200兆円の積立金の活用、賃上げと非正規化を進めて、保険料負担を見直し、安心して暮らせる年金へと改革をしてまいります。

皆さんの一票で、政治は変えることができます。私は3年前の国会で、麻生財務大臣にシングルマザーの実態を示し、消費税10%増税中止を迫りました。私、梅村早江子を再び国会で働かせてください。

小池:次は、若者と共に政治を変える、子育て世代代表の椎葉寿幸さんです。

椎葉:お金の心配なく学び、子育てができる社会を作りましょう。学費値下げ、奨学金の拡大・充実を求める署名を毎年集めて、国会に届けてきました。

深夜のアルバイトで授業に出られない。卒業の時点で600万円もの借金なんておかしい。悲鳴が上がっています。それなのに、安倍政権は大学無償化と言いながら、その対象はわずか10%程度です。

その上、国立大学の授業料の大幅引き上げを行っています。学費ゼロをもう決断する時です。当面、全ての大学生、短大生、専門学校生の授業料を半分にするところから始めます。

そして、返さなくていい給付奨学金を学生の4人に1人、70万人に拡大をし、負担の軽減を図っていきながら、お金の心配なく学べる社会を目指します。

子育てにお金がかかりすぎる。この声にも正面から取り組むときです。赤ちゃんから高校生まで、全ての年代で保育・教育の無償化を進めます。保育の負担軽減を図りながら、どの子も希望すれば入れる認可保育園を優先して整備します。

学ぶ権利や子育ては、家庭の経済力で左右されてはなりません。一人ひとりが大事にされ、健やかに成長できる環境づくりこそ政治の仕事です。たった一度しかない人生のスタートが、大切にされる社会を作りたい。その仕事。私、椎葉寿幸に取り組ませてください。

小池:次は、「日本の農林漁業の守り神」党農林・漁民局長の紙智子さんです。

紙:国会に送っていただいて3期18年。「いのち、食と農」を原点に取り組んでまいりました。農林漁業は、命を支える産業です。生産者の生活を守ってこそ、地域社会も環境も文化も輝きます。

安倍政権になって6年半。公約に反してTPPを進めました。安倍政権は、アメリカや財界の要求を優先し、現場の声は聞きません。「農業はおれ一代で終わりさ」「浜を守ってきた漁民をつぶすのか」と悲鳴が上がっています。

その上、アメリカとの貿易交渉も、トランプ大統領は8月には「素晴らしい結果を報告できるだろう」と言い、政府も認めました。国民には隠して、農業を売り渡す亡国の農政は許せません。

今年から、「家族農業の10年」が始まりました。貧困と格差の拡大、離農が進む中で、世界は家族農業を再評価したのです。家族農業を応援できる政治に転換してまいります。

安全安心な食料は、日本の大地から。農業を基幹的産業と位置付け、食料自給率を早期に50%へ。TPPや日米FTAは中止し、価格保障と所得補償で、担い手が安心して農業を営めるように、力を尽くしてまいります。

東日本大震災・原発事故から8年が過ぎました。その後も、地震や豪雨災害などが続いています。「生かされた命だから大切に生きたい」。そういって、懸命に生きる人々を支えられる政治実現のために、私、紙智子を引き続き国会に送り出してください。

小池:次は、共産党の参議院議員団の要、国会対策委員長の井上哲士さんです。

井上:広島で育った被爆2世の私は、核兵器への憤りを原点としてきました。その廃絶を訴えて、国連を3回訪問し、核兵器禁止条約の採択にも立ち会いました。被爆者の皆さんが、二度と思い出したくない地獄のような体験を語り、核兵器は人類と共存できない非人道的兵器だと訴えたことが世界を動かした瞬間でした。

この条約に反対する安倍総理に「あなたはどこの国の総理なんだ」という被爆者の声をぶつけて、批准を迫ってきました。核兵器禁止条約にサインする政府に変えましょう。

被爆者の皆さんも、さすがに唯一の戦争被爆国の政府だと、心から思えるような政治をご一緒に実現しましょう。

ひとたび事故が起きれば、長い間放射能被害をもたらす。その点では原発も同じです。私は地震大国日本に安全な原発はない。まともな避難計画もなく、再稼働などありえないと繰り返し国会で質問しました。

安倍内閣の成長戦略の柱である「原発輸出はやめよ」と追求し、全て中止となりました。安全対策のために建設費が倍加をし、もはやビジネスとしても成り立ちません。風力や太陽光など再生可能エネルギーは、原発よりも発電コストが安く、しかも原発の数倍の雇用を生み出します。この道こそ進めましょう。

原発ゼロの願いは、原発マネーに汚れていない党、日本共産党にお寄せいただき、私、井上哲士を引き続き国会に送ってください。

小池:次は、信念つらぬく熱血弁護士、仁比聡平さんです。

仁比:沖縄県民の「辺野古の埋め立ては反対」という圧倒的な民意は、世界の世論も動かしています。口先だけ「県民の心に寄り添う」と繰り返し、ジュゴンが暮らす美しい海に土砂の投入を続ける安倍政権はもう許されません。

追い詰められているのは、何でも力ずくの安倍政治の方です。辺野古新基地建設を中止し、普天間基地は直ちに撤去をアメリカに求めます。

本土でも、米軍戦闘機の超低空飛行訓練に泣き叫ぶ子供たち。日米地位協定の抜本改定を求めます。秋田でも、山口でも、生活のど真ん中に超強力レーダーとミサイル発射基地を押しつけるイージス・アショアに、「我々にはこの地を愛し、次の世代に繋ぐ義務がある」と街を挙げて、反対の声が上がっています。

トランプ大統領言いなりの兵器の爆買いはやめさせましょう。安倍総理は、「新時代にふさわしい憲法改定」「改憲案を議論することが国会議員の責任だ」と言いますが、その狙いは憲法9条です。

沖縄戦や広島・長崎の原爆の投下をはじめ、あの戦争の痛恨の思いの上に立って、「二度と戦争はしない」「軍隊は持たない」と決めた憲法9条に「自衛隊」を書き込んでしまえば、日本は米軍と一体に、海外で無制限に武力を行使する戦争する国に変えられてしまいます。

国会議員の一番の責任は、憲法を実現することです。9条を活かし、対話と外交の力で朝鮮半島と北東アジアの平和体制を進める日本を作りましょう。

常に現場から、憲法を生かす政治へ。私、仁比聡平を、どうぞ3期目、国会に送ってください。

小池書記局長のあいさつ

小池:今、訴えた7名は、これまでも国会で、地域で、皆さんの願いを実現する先頭に立ってきたベストメンバーです。どうか国会へ送ってください。

新しい政治をどう創るか。希望は、市民と野党の共闘にあります。全国32の一人区で野党統一候補が実現しました。その全てで、自民党を打ち破って勝利しましょう。定数が複数の選挙区と、比例代表選挙では日本共産党を躍進させてください。

共産党は、何でも財界中心、異常なアメリカ言いなりという政治の歪みを正す政党です。企業団体献金も政党助成金も受け取らず、みんなの願いをまっすぐ政治に届ける政党です。党を作って97年。一貫して反戦平和、自由と民主主義のために戦い続けたぶれない政党です。

共産党を伸ばせば、政治は必ず変わります。比例代表は共産党。日本共産党とどうかお書きください。ご一緒に希望の政治を作りましょう。どうもありがとうございました。


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

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