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【政見放送全文】公明党「他党にはない強みがある。それは小さな声を聞く力」

NHKで放送された公明党の政見放送、全文・文字起こしです。

7月21日に投開票される参議院議員選挙。それぞれの党は、一体どんな主張をしているのか。

NHKで放送された「政見放送」について、BuzzFeed Newsでは、公職選挙法と政治資金規正法上の政党要件(5人以上の所属議員がいるか、選挙で2%以上の得票を得た党)を満たす党および、改選前議席が存在する8党の全文文字起こしを掲載する。




公明党

山口那津男代表のあいさつ

時事通信

山口那津男代表(左)

公明党代表の山口那津男です。今回の参院選は、令和の時代になって、初めて行われる国政選挙であり、激動する国際情勢の中で、これからの新しい時代の日本の進路や、国のありようを決める極めて重要な選挙です。

国内においては、急速に進む少子高齢化という最重要課題を乗り越えるために、地に足のついた政権が必要です。そして、国民の声を聞くという政治姿勢から生まれた政策でなければ、国民の信頼は得られません。

地域に根を張り、生活者の目線で庶民に根ざした公明党が連立政権にいるからこそ、政治が安定し、希望ある社会が実現できます。

一方、世界に目を転じると、欧米など世界の国々は、対立と分断による混乱を抱え、中東地域では緊張が高まり、貿易摩擦など世界経済に与える影響に懸念が高まっています。

このような国際情勢の中で、我が国が対話と協調による具体的な平和と協力の道を開き、国際社会をリードしていくためにも、政治の安定という強い基盤が必要になります。

昨今、「老後生活に夫婦で2000万円の資金が不足する」との国民への誤解や不安を与えた金融庁の審議会レポートが波紋を呼びました。

平均値や単純計算で、「赤字」だの「不足」だのと言われても、どこに住むのか、どんな暮らしをするか、によって、必要なお金は千差万別です。

最も罪深いのは、年金制度への不安を煽り、政権批判に結びつけることです。以前、年金破綻を煽り立てた民主党が政権につくや、「年金制度は破綻することはない」「年金を政争の具にしない」と前言を翻しました。

現行の年金制度が、長く安定していることと、人生100年時代をどう暮らすかは、全く次元の違う話です。

公明党主導で進めた2004年の年金制度の改革で、将来に渡っての安定性が確保されました。基礎年金2分1の公費負担が実現し、年金保険料は段階的引き上げが完了し、固定しました。

今年10月からは、低年金の方へ年間最大6万円の給付金も実施されます。また、この6年間で380万人の方が、新たに働き始め、そのうち正社員が130万人増えました。

新たな雇用が拡大し、年金保険料の収入が増え、運用が改善しています。さらに、年金積立金もこの6年間で44兆円積み増すことができました。こうして年金制度は確実に安定し、改善されているのです。

その上で、人生100年時代の長寿化にどう備えるかはこれからの議論です。年金が老後の生活の支えであることは変わりません。健康寿命をどう伸ばし、ライフスタイルをどうするか。新たな収入の道をどう開くかなど幅広い議論が必要です。

高齢者の健康を保ち、全ての人が生きがいを持って暮らし続けていくことのできる豊かな社会を築いてまいります。

公明党は、今回の参院選を通じて、主に3つの政策を訴えます。1つ目は、子育て支援の充実など全世代型社会保障への転換です。今、日本は、深刻な人口減少、少子高齢化に直面しています。この10月に消費税率が10%に引き上げられる予定です。

それに伴い、消費税の使い道を大きく変更し、教育負担を軽減します。公明党が掲げてきた「教育の無償化3本柱」がスタートするのです。

この10月から、幼児教育・保育の無償化が始まります。来年4月からは、大学、専門学校など高等教育を一部無償化します。さらに、私立高校授業料の実質無償化を国でも行います。

これまでの年金・医療・介護という社会保障の三本柱に加え、子育て支援という新たな柱に予算が多額に充当され、公明党の公約である教育負担の軽減が大きく前進します。

10月からは、年間最大6万円の年金生活支援給付金に加え、所得の少ない高齢者には介護保険料を軽減します。こうして子どもから高齢者までの全世代型社会保障へ、大きな一歩を踏み出すことができるのです。

消費税について、「今は引き上げるべきではない」との声もあります。しかし、これ以上消費税引き上げを先送りすることは、子や孫の世代にかえって大きなツケを回すことにもなります。

特に、教育負担の軽減により、次の世代を育てることが、我が国の将来を見据えた重要な布石となるのです。増税にあたっては、「せめて食料品だけでも」との国民の切なる声を受け止めて、公明党の一貫した主張により、軽減税率を実施することとなりました。

消費税10%への引き上げと同時に、飲食料品などの税率は8%に据え置き、消費者の痛税感を和らげ、日々の暮らしに安心をお届けします。

さらには、子育て世帯や低所得者向けのプレミアム付き商品券の発行や、住宅・自動車の購入支援など、かつてない景気対策も実施します。公明党は、消費税10%の負担を国民にお願いする以上、国会議員も自ら負担を引き受け、身を切る姿勢を示すべきだと考えます。国会議員の歳費10%削減を実現します。

2つ目に経済を再生し、実感できる景気回復を実現します。政府・与党の経済政策によって、名目GDPは61兆円増加し、企業収益は過去最高を記録するなど、景気は着実に回復を続けています。

成長と分配の好循環を拡大しつつ、特に中小企業や小規模事業者が賃上げできる環境づくりを後押しし、賃上げの流れをより一層加速させます。最低賃金を2020年代半ばには、47都道府県の半数以上で1000円以上へ引き上げます。

それに伴う中小企業等への支援を実施することによって、家計の所得向上を図り、国民が実感できる景気回復を実現します。

3つ目に、希望ある「幸齢社会」を作ります。幸齢とは、「幸」に「齢(よわい)」と書いて、誰もが幸せに人生の年齢を重ねていくことを意味します。

2030年には830万人に達するとも見込まれている認知症対策は待ったなしです。我が党の「100万人訪問・調査運動」でも、認知症に関する不安の声が多く寄せられました。

認知症施策については6月20日、施策の強化を図る基本法を公明党案をベースに取りまとめ、自民党と国会に共同提出しました。まずは、この法案の早期成立を目指します。同時に認知症の予防・介護方法の研究や、根本治療薬の開発を加速します。

高齢ドライバーによる相次ぐ事故対策も早急に手を打たなければなりません。交通事故を抑制するために、ペダルを踏み間違えた場合、自動ブレーキがかかる装置がついた「安全運転サポート車」の普及促進を図ります。

免許証を返上して、マイカーがなくても安心して病院や買い物などに行けるよう、タクシーチケットの交付、相乗り導入、予約制小型バスの普及、公共交通機関の運賃割引などを図ります。

高齢者や障害者が、安心して移動できる新たなサービスの構築を国家プロジェクトとして取り組んでまいります。

公明党には他党にはない強みがあります。それは小さな声を聞く力です。徹底して現場に入り、生活者の小さな声を絶え間なく聞き取り、地方議員と国会議員の連携で様々な政策を組み合わせ、それぞれのレベルで立体的に推進・実現する。

このネットワークの力こそが公明党の強みです。これからも、この力を国民のために存分に発揮してまいります。連立政権に生活現場と直結した公明党がいるからこそ、政治に信頼と希望が生まれると確信しております。

公明党は、今回の参議院選挙で、埼玉・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・福岡の7選挙区の勝利と共に、比例区6議席以上の獲得を目指しております。引き続き、連立政権で国民ニーズを幅広く受け止め、安定した政治を進めてまいります。

そして、希望ある日本の未来を開いてまいります。どうか公明党に力を与えてください。皆さまの絶大なご支援を公明党に賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

比例区は公明党。または、公明党の候補者名をお書きください。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。


各候補者の話(司会は山口代表)

時事通信

若松謙維候補

山口:公明党は、今回の参院選比例区に17名の候補者を立てました。そのうち、代表の6名を紹介いたします。初めに若松謙維さんです。

若松:若松謙維です。この6年間、東日本大震災・原発事故からの復興、自然災害対策に全力で取り組んできました。再生可能エネルギー、地域特色を生かした地方創生を推進し、地方を元気にしてまいりました。

公認会計士第1号の国会議員として、行政の不正・ミスゼロ政策にも全力で取り組みます。あなたの未来を元気アップ。若松謙維、頑張ります。

山口:次に、平木大作さんです。

平木:平木大作です。党青年委員長として、若者と女性の活躍を推進してまいりました。全国1000万人の声を集めたアンケート運動「ボイスアクション」を通じて、最低賃金、年平均3%アップを勝ち取ることができました。

また、ビジネスの最前線で働いてきた経験を生かし、経済産業省の政務官として、中小企業支援策の拡充に取り組みました。これからも、日本経済の再生に全力で取り組みます。

山口:次に新妻秀規さんです。

新妻:新妻秀規です。私は、世界最先端のモノづくりの現場で働いてきた経験をもとに、中小企業の税負担軽減策を推進してきました。

また、災害時における衛星写真の活用を実現するなど、皆さまの安心・安全を守る政策に取り組んできました。

モノづくりで、この国を元気に。新妻秀規は、持ち前の行動力で、全力で頑張ります。

山口:次に、山本香苗さんです。

山本:山本香苗です。3期18年、地元・関西を中心に、小さな声、声なき声に耳を傾けてまいりました。全ての人の生きづらさに寄り添う、生活困窮者自立支援制度の創設、造血幹細胞移植推進法などを実現してまいりました。

誰も置き去りにしない。誰もが活躍できる社会の実現を目指し、これからも全力で頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

山口:次に、山本博司さんです。

山本:山本博司でございます。私には、重度の知的障害がある娘がいます。「制度のはざまで苦しむ人に、政治の光を」と誓ったのが私の原点です。誰も置き去りにしない社会を断固実現します。

また、昨年の西日本豪雨では、被災者支援に総力を挙げました。南海トラフ地震や豪雨災害に備え、今こそ防災・減災・復興を政治の柱にすべき時です。

どこまでも人間主義の政治を目指し、走り抜きます。

山口:次に、河野義博さんです。

河野:河野義博です。これまで、食品ロス削減推進法の成立や、教員の働き方改革など実現してきました。引き続き、再生可能エネルギーの拡大や日米地位協定の運用改善などに全力で取り組みます。

これからも、皆様の声を国政に届け、「気がつけば、ここにも河野の実績がある」「気がつけば、河野」「気がつけば、河野」と喜んでいただけるよう、実績を積み重ねてまいります。


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

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