女優の柴咲コウさんが法的措置の検討を明らかに 「誹謗中傷、事実誤認した記事の作成元」が対象

    柴咲コウさんは「新型コロナの水面下で、『種苗法』改正が行なわれようとしています」「このままでは日本の農家さんが窮地に立たされてしまいます」などとツイートしていた。

    「新型コロナの水面下で、『種苗法』改正が行なわれようとしています」とTwitterで発信した女優の柴咲コウさんが、ツイート内容を誹謗中傷する記事を書いた記事作成者などに対し、法的措置を検討していることがわかった。

    法的措置の対象を「事実とは異なる投稿、捏造、誹謗中傷、脅迫行為、ミスリードしさらなる事実誤認した記事の作成元」とあげた。

    5月27日、自身のTwitterアカウントで明らかにし、「意見を言うことは、誰にも平等に与えられた権利です」と訴えた

    種苗法改正案」は国内で新たに開発され、登録された果物や野菜などの品種を無断で海外に流出することを規制するものだ。

    農林水産省は、種苗法改正の必要性を「農業者の皆様に、優良な品種を持続的に利用してもらうため」と説明している。

    「日本で開発されたブドウやイチゴなどの優良品種が海外に流出し、第三国に輸出・産地化される事例があります。また、農業者が増殖したサクランボ品種が無断でオーストラリアの農家に譲渡され、産地化された事例もあります」

    「このようなことにより、国内で品種開発が滞ることも懸念されるので、より実効的に新品種を保護する法改正が必要と考えています」

    果物や野菜などのほとんどを占める一般品種は「対象外」で、今後も自由に自家増殖が可能な一方で、登録品種については自家増殖に許諾が必要になるとしている。

    法的措置の対象は

    農家の負担が増えるとして慎重な意見が出ているこの法案に触れた柴咲さんは、「このままでは日本の農家さんが窮地に立たされてしまいます」とツイートし、「これは他人事ではありません。自分たちの食卓に直結することです」と自身の考えを発信した(現在はツイートを削除)。

    この投稿を機にネット上を中心に話題を呼び、報道各社やまとめサイトなどが柴咲さんの投稿を取り上げていた。

    例えば、まとめサイト「政治知新」は、「柴咲コウ氏『種苗法改正案』について書いた炎上ツイートを削除!消して、はいさようならはもう通じないということが芸能人達はまだわからないのか?」との記事を配信した。

    この記事では、ネットの反応として「深く考えずツイートするバカ芸能人多すぎ」「柴咲コウリアンだな、確定だよこいつ」「なんか気持ち悪っ」などと柴咲さんの誹謗中傷やヘイトスピーチを含んだコメントを紹介した。

    柴咲さんは、こうした反応を受け、事実とは異なる投稿や、捏造、誹謗中傷、脅迫行為、ミスリードしてさらなる事実誤認を招いた記事の作成元を対象に法的措置を検討している。

    柴咲さんの投稿全文

    柴咲さんが投稿した全文は以下の通り

    "今回のことに限らず、例えば学校や会社などで何かを決めるときに、誰か一部の人の意見で物事が決まっていってしまうと、残された人の懸念や不安が置いてきぼりになってしまいます。

    意見を言うことは、誰にも平等に与えられた権利です。賛成、反対だけでなく、その間にある声も聴きながらベストを探っていく。その時間が必要だと思うのです。

    そうしていくことによって、当初のものよりも、より磨かれて抜け目のない強い決定になっていくはずです。

    一筋縄ではいかないことだからこそ、たくさんの知恵と意見が必要だと思います。

    伝統野菜を作っている農家さん、家族でこだわりを持って営んでいる農家さんが、未来に笑顔で仕事ができるように祈っています。

    私は完璧な人間ではないので誤字脱字ミスも起こします。適切でないものは今回のことに限らず気づいた段階で削除し言い直したり更新しています。(もしそれにより困惑してしまった方がいらっしゃったら申し訳ないです。)

    しかし事実とは異なる投稿、捏造、誹謗中傷、脅迫行為、ミスリードしさらなる事実誤認した記事の作成元に関しては法的措置も検討しています。

    様々な人が健全にオープンに物事を語り合える高尚な社会をこれからも期待します。"