髪の毛が生まれつき茶色いにも関わらず、教員から黒染めをするよう強要された女子高校生が裁判を起こしました。
この「黒染め強要」問題が議論を呼び、行きすぎた校則(ルール)の是非を問う声が、SNSを中心に溢れています。

共学の私立高校に通った私(筆者、26歳)も当時、学校のルールに対して疑問に感じた一人。
学校は特に髪型に対して厳しく、パーマは禁止でした。
そこで私は入学早々、パーマをかけていないと証明するため、生徒指導室でくせ毛届けを提出。承認のサインを生徒手帳に記されました。レッテルを貼られたような不快さは、今でも忘れません。
集団生活において、一定のルールは必要です。ただ、生まれ持ったものに対して触れたり、個性を奪ったりするほどのルールは必要なのでしょうか。
「今考えてもこの校則(ルール)はいらない、と思うものは何ですか?」

BuzzFeed Japanの社員たちにそう質問すると、頭髪や服装に関するルールを筆頭に、さまざまな返答がありました。一部を紹介します。
頭髪「男子は全員丸刈り」
* 頭髪検査(20代男性、共学の私立高校)
* ピアスは良いけど茶髪はダメ(30代男性、国公立高校)
* 眉毛と髪の毛をいじってはいけない(20代男性、私立男子高校)
* 髪が肩に着いたら、二つ結び(40代女性、私立女子高校)、ポニーテール(30代女性、私立女子高校)。
* 男子は丸刈り、女子は肩に髪がついてはいけない。校門に生徒指導の先生がいて、男子は頭を掴まれ、指から髪の毛がはみ出したら帰宅させられた(40代女性、国公立中学校)
服装「染髪やピアスなどはOKなのに、カーディガンは禁止」

* スカートから膝が見えたらダメ。親が「すぐ背が伸びるからお金がかかる」とブツブツ言いながら、何回か新しいものを買ってくれた(20代女性、国公立中学校)
* カーディガン禁止。染髪やピアスなどなんでもOKな学校だったのに(20代男性、私立男子高校)
* 運動部でも平日はジャージでの登下校禁止。スカートの下にジャージを履いて帰りました。寒いので…(20代女性、国公立中学校)
* 夏服にリボンをつけてはいけない(20代女性、共学の私立高校)
* リボンは結び目から8センチ以上の長さでなければならない。(40代女性、国公立中学校)
通学中「カップルは一緒に帰ってはいけない」
* 自転車利用時の反射材付きタスキの着用義務化。昼間でもタスキを着用させられた(30代男性、国公立中学校)
* ヘルメットをかぶらずに自転車通学したら自転車没収。通学カバンは前かごではなく、後ろの荷台に専用カバーでくくりつけなければならない(40代女性、国公立中学校)
* 帰宅時、文房具店と図書館以外は立ち寄り禁止(30代女性、私立女子高校)
* カップルは一緒に帰ってはいけない(20代女性、国公立中学校)
びっくりするようなルールも

* 誰かの校則違反を担任に告げ口したら、自分の校則違反で没収された漫画などを返してもらえるという、闇の深いシステムが存在した・・・。(20代男性、国公立中学校)
* 手帳や日記を読まれる。なので、卒業式の前日の謝恩会のような会でみんなで尾崎豊の「卒業」を歌ったw(40代女性、私立女子高校)
当時の自分に送りたいメッセージを聞きました。すると、こんな答えが。
* 道徳から逸脱しなければ無視していい(30代女性)
* 校則を守るのは優等生、破るのはヤンキーの二者択一の人生しかないと思っていたけど、全然そんなことないよ(40代女性)
* 地獄のような毎日だけど、そこから出た後の世界はもっと自由で、安全に個性を出せるところだから、まだ諦めないで(20代女性)
BuzzFeed Japanにも生まれつき茶髪の女性社員がいます。入学後、学校見学の際に別室に隔離されたり、黒染めを強要されたりなどして一時不登校になりました。

彼女は、当時の自分にこう伝えたいと言います。
「幼少期も思春期もそのように理不尽な目に何度も遭ってきたので『自分が悪いんじゃないか』という思考に陥っていました。でも今なら自分は何も悪くないとわかるので、『堂々と自信持ってナチュラルな姿で生きて!』って言ってあげたいです」
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生まれつき茶色い髪の毛を黒く染めろ。そう教師から強要された女子高校生が裁判を起こしました。この件に限らず、教育の場には、生徒の個性や多様性、自主性を奪うルールが存在しています。
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