「育てやすいか育てにくいかは...」子の“個性”を描いた育児マンガ、「心から同意」と共感を得る

    赤ちゃんの「個性」にフォーカスを当てた育児マンガ。救われる人がたくさんいるのではないでしょうか?

    「赤ちゃんの時期に育てやすいか育てにくいかは、ただその瞬間の特徴にすぎません」

    赤ちゃんの「個性」にフォーカスを当て、子育てをする人たちを勇気づける育児マンガが、「共感の嵐」「すごく的確な言葉だ」「心から同意」と共感を呼んでいます。

    描いたのは、描き子さん(@kaqico)です。作品は、現在までに約5800以上の「いいね」を集めています。

    育児漫画続きです。 親の育て方以前の子供の個性って確かに存在してて、それによって親の育児のあり方も変わってくる。 親が子に影響を与えるだけじゃなく、子の方も少なからず親に影響を与える。 親子とはいえ、一つの人間関係だよなあという話です。 続きはリプ欄に→

    Twitter: @kaqico

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    作品は、赤ちゃんが生後3ヶ月ごろになると、新生児期と比べ、感情の表現が豊かになり、徐々に「個性」が現れると伝えるところから始まります。

    その個性によっては、育児の実情は大いに変わってきて、育児の難易度はまったく違うものになっていくのだと紹介します。

    育児の難易度が上がることで、「こんなに育児がしんどいなんて。私は親失格なのではないか」「この子がどこかおかしいのでは」と思い悩む人もたくさんいる。

    それでも、ほとんどの場合の答えはどちらでもない、といいます。

    答えは、その子がたまたま「育てやすいタイプの赤ちゃんではない」ということではないか。

    赤ちゃんの頃は育てにくさを感じても、大きく成長すると、気遣い上手の優しい子になることだって少なくない。

    だから、「赤ちゃんの時期に育てやすいか育てにくいかは、ただその瞬間の特徴にすぎません」と投げかけます。でも、それがわかるのは、ずっと後のこと...。

    我が子の個性に向き合う3ヶ月目以降は、泣いたり笑ったり大忙しの赤ちゃんと同じで、親も一緒に泣いたり笑ったり忙しい。

    親子の絆を作るのは、血縁なんかじゃなく、赤ちゃんとともに過ごす、この濃厚な日々そのもの。その子ならではの個性を慈しみ、時にぶつかることで、「親と子は親しくなっていく」と締めくくるのでした。

    自身の経験から作品に。

    BuzzFeedは、描き子さんにお話をうかがいました。

    この漫画は、育児のリアルな姿を「なるべくフラットに伝えたい」という思いで描いているシリーズとのこと。

    描き子さんのお子さんは、あまり手がかからないタイプだったことで、「どんな魔法を使ったら、そんな人形みたいな子が育つのか」と、思いつめた様子で相談を持ちかけられた経験がたくさんあったといいます。

    そのため、生後3ヶ月ごろの赤ちゃんを育てる人は、育児で辛い思いをしても「赤ちゃんとはそういうものだから」「うちの子が気難しいのは自分のせいだ」と抱え込んでしまいがちだと感じていたようです。

    お子さんがあまり手がかからないタイプだったのは、「育て方の成果ではなく、そういう子だっただけ」。この思いやこれまでの経験から、作品を描くことにしたのでした。

    「全ての親が『赤ちゃんにも色んな個性があり、その個性によって特に大変な思いをすることもあるんだ』と予備知識として知っているだけで、もっと気持ちに余裕を持って赤ちゃんと向き合えるのではと思い、マンガに取り上げてみました」

    読者からのたくさんの反響を受け、こんな思いを持っています。

    「すでに0歳児育児を終えられた方からは、『うちもすごく大変な子だった』『ずっと自分のせいにして辛かった」といった声をいただきました。

    今まさに真っ只中の方からは、『漫画にしてもらえて、自分だけじゃないと思えてホッとした』という声を寄せてもらいました。

    一部の方からは『子どもを育てにくいなんていうのは親の甘えだ』といった声もありました。親には子どもを受け止め、健やかに育てていく責任があることは間違いありません。

    ただ、全てを自分の責任として抱えすぎることで、かえって親子関係が緊張し、子どもによくない影響を与えることもあるのかなと。親子とも一人一人違った人間ですから、少しずつ互いを知り合って、いい関係を築けていけたらいいのではと私は考えています」

    【描き子さん】

    フリーの広告ディレクター・デザイナーとして働きながら、スキマ時間で漫画や文章、イラスト、漫画を描いている1児の母。著書に『女と男、このしんどさは誰のせい?(永岡書店)』『推しにも石油王にも出会えない私たちのための幸福論(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』がある。

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