イッテQ!が「猛省」と番組内で謝罪 明かされなかった企画休止の具体的な理由

    「視聴者のみなさまに疑念を抱かせご心配をおかけする自体に至ったことについて深くお詫び申し上げます」との謝罪から始まった。

    日本テレビによる人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(「イッテQ!」)の企画「世界で⼀番盛り上がるのは何祭り?」において、「やらせ」があったと、週刊文春が報じた問題。

    日テレの大久保好男社長による11月15日の記者会見後、18日に初めて番組が放送され、番組冒頭に謝罪テロップを表示した。

    番組は継続する。しかし、企画については大久保好男社長の発表通り、「当面休止」とするという。

    今回の疑惑騒動は、11月8日発売の週刊文春(11月15日号)がはじめに報じた。

    5月20日放送の番組でラオスの「橋祭り」を紹介し、タレントの宮川大輔氏が参加したが、文春はそもそも「そんな祭りは存在しない」との疑惑を綴った。

    報道を受け、日テレは11月8日、公式見解をHP上で発表し、この会場においては初開催だったことを認めたが、やらせ疑惑を否定。ただし、「誤解を招く表現」があったとのコメントを出した。

    文春はその翌週の15日発売号において、続いて昨年2月12日放送回となったタイの「カリフラワー祭り」について、同様の疑惑を報道。

    日テレは11月15日に大久保社長が記者会見を開く事態となり、「疑念を生じさせた」と謝罪した。しかし、「やらせ」かどうかについては明言を避けていた。

    最初の疑惑報道後、2回目の放送となった18日。初回の放送回では、番組ではやらせ疑惑には触れられず、予定通り放送したが、テロップが表示された。

    「視聴者のみなさまに疑念を抱かせご心配をおかけする自体に至ったことについて深くお詫び申し上げます」との謝罪から始まり、「祭り」企画について大規模なフェスティバルから「愛好家が集う小さなゲームまで」祭りと名付けて扱ってきたと説明。

    ただし、一部の「祭り」において、開催実績や開催経緯などの説明に謝りがあったとして、次のように当面休止を発表した(原文ママ)。

    「これまでの番組政策のあり方を猛省し視聴者のみなさまに自信をもってお届けできる態勢が整うまで『祭り』企画については当面の間休止いたします」

    テロップの表示後、番組は通常通り放送されている。

    企画休止の理由となった一部の祭りとは、どの「祭り」を指すのか。ラオスかタイ、もしくはそれ以外のものなのかは、明かされなかった。

    文春の報道後、ラオス政府が今後の対応を協議し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理委員会が日テレに対し、番組制作の経緯に関する報告書と映像の提出を求めている。

    更新

    番組は通常通り放送され、出演者による謝罪や説明はないまま終了した。