• lgbtjapan badge
  • buzzopi badge
Updated on 2020年6月28日. Posted on 2020年6月16日

5組限定の無料挙式を発表、その内容と「愛に同性も異性も関係ない」との思い

セクシュアルマイノリティのカップルの挙式を5組無料で実施するキャンペーンが発表されました。「全ての人が結婚式を挙げられる世の中を作るため」としています。

完全オーダーメイドのオリジナルウエディングブランド「CRAZY WEDDING」を運営するCRAZYは6月16日、セクシュアルマイノリティのカップルの挙式を5組無料で実施するキャンペーン「CELEBRATION for all 2020」を開催すると発表しました。

同社は「一生のパートナーが見つかり、愛を誓い合うことに同性も異性も関係ありません」と掲げており、昨年には20組のLGBTカップルの挙式をサポートしたといいます。

CRAZY

セクシュアルマイノリティのカップルの挙式を無料で実施する期間は7月1日から12月25日の平日で、先着5組限定となるといいます。

場所は、東京都渋谷区神宮前の「IWAI OMOTESANDO」です。ここは、CRAZYの自社会場で、2019年2月にオープンしたばかりです。

今回の企画の背景には、CRAZYが2018年に実施したアンケート結果があります。

セクシュアルマイノリティのカップル586人に対して、「結婚式を挙げたいか」と尋ねたところ、約7割が「挙げたい」「挙げたいけど諦めている」「挙げる予定がある」と回答したといいます。

そこで、毎年6月にセクシュアルマイノリティのカップルたちの挙式を無料プロデュースすると宣言。2019年には、トランスジェンダーの方や同性カップルの挙式を20組担当しました。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、6月の開催を断念しましたが、挙式を望むカップルにサービスを提供したいとの思いは変わりませんでした。

そのため、7月以降に実施するという方針に切り替え、今回の発表に至ったということです。

「愛を誓い合うことに同性も異性も関係ない」

CRAZY

衣装やヘアメイクの手配、パーティーの開催は有料となりますが、ヒアリングのための面会や挙式当日の運営、実施場所の提供は無料となります。

カップルの希望に沿って、「誓いの言葉」や「指輪の交換 」「誓いのキス」「誓約書へのサイン」などのプログラムを用意するといいます。

CRAZY WEDDINGのプロデューサーで、多くのカップルの挙式を担当してきた渡部恵理さんは、「一生のパートナーが見つかり、愛を誓い合うことに同性も異性も関係ありません。この機会に1組でも多くのカップルが互いに相手を思う気持ちを伝え合い、新しい人生の節目としていただけたら嬉しいです」とコメントしています。

また、CRAZYは「人の人生は1人ひとり違い、それぞれの人生に価値があると信じているからこそ、多くの人に人生をお祝いする機会を届けたいと考えている」との思いで、今後も企画を続ける狙いは「全ての人が結婚式を挙げられる世の中を作るため」だとしています。

同性婚が認められていない日本、望む人々

時事通信

というのも、日本では同性同士の結婚がまだ認められていません。そのため、裁判で同性婚を認めてもらおうという動きがあります。

2019年2月には、全国で10組以上の同性カップルが国を相手に一斉に裁判を起こしました。同性同士の結婚が法的に認められないのは、憲法の「婚姻の自由」と「法の下の平等」に反していると主張しています。

2020年2月13日には、この一斉訴訟の考え方と思いを同じくした東京都に住むトランスジェンダーの男性と、そのパートナーの女性が、東京地裁の訴訟に新たに加わると発表されました。

トランスジェンダーの男性は、戸籍上は女性とされているため、法律上は「同性カップル」とみなされてしまい、結婚は法的に認められていないのです。

Saori Ibuki / BuzzFeed

この裁判は、「結婚の自由をすべての人に」訴訟と呼ばれています。

一方、同性カップルの関係を公的に認める「パートナーシップ制度」が、全国の自治体に広がりつつあります。

カップルの絆が深まったり、対外的にカップルとして受け入れられやすくなったりする効果が期待できます。

ですが、これは「結婚によって生じる法的権利や義務は一切得られず」、結婚とは「まったく別のもの」と原告弁護団は指摘しています。

結婚しなければ、所得税や住民税の配偶者控除、相続税の優遇措置を得られず、日本人と外国人の同性カップルの場合は、外国人パートナーが強制的に本国に帰国させられてしまうことだってあります。

また、たとえば同性のパートナーが意識不明の状態で救急搬送された場合には、 面会や病状説明を拒否されることもあり、手術など医療行為が必要な緊急時にも、同性パートナーが治療方針の決定に関わることを病院側が認めないケースもあります。

自治体によるパートナーシップ制度で解決する問題もありますが、「公的に認められる」といった精神的なものを含め、不十分なのです。だから、「同性婚の実現」を願う当事者は多くいます。

Kensuke Seya / BuzzFeed

CRAZYは、この動きを把握・理解したうえで「全ての人が結婚式を挙げられる世の中を作るため」と掲げています。

無料挙式の受付は、6月16日から始まっており、同社の問い合わせフォームの「お問合せ内容」の欄に「CELEBRATION for all 2020希望」と記入し、相談してほしいといいます。

LGBTQの方々からのメッセージを募集しています

📣同性同士の結婚が認められておらず、すべてのカップルが平等に結婚することができない日本。そんな中、式を挙げたカップルや、式を挙げたいと望むLGBTQのカップルは多いです。

あなたは、式を挙げるとしたら、どんなものにしたいですか?また、パートナーとのどのような暮らしに「幸せ」を感じ、国には何を望みますか?

BuzzFeed Newsでは、LINE公式アカウント「バズおぴ」(@buzzopi)で、LGBTQの読者の方々の声を募集しています。様々なご意見、お待ちしています。

友だち追加

また、BuzzFeed Japanは、世界各地でLGBTQコミュニティの文化を讃え、権利向上に向けて支援するイベントなどが開催される毎年6月の「プライド月間」に合わせ、2020年6月19日から、セクシュアルマイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集「レインボー・ウィーク」を実施します。

特集期間中は、ハッシュタグ「#虹色のしあわせ」を活用し、さまざまな記事や動画コンテンツのほか、6月27日(土)にはTwitterで、LGBTQカップルや当事者から様々な相談を募集し、自分らしく活躍するゲストと一緒に考えるライブ番組を配信します(視聴はこちらから)。

BuzzFeed Japan


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Contact Kensuke Seya at kensuke.seya@buzzfeed.com.

Got a confidential tip? Submit it here