麻生太郎副総理兼財務相が11月17日、東京大学を卒業した北橋健治北九州市長を「人の税金を使って学校に行った」と発言した、と共同通信が報じた。
これを受け、野党議員や識者らから批判の声が相次いでいる。
立憲民主党・蓮舫参院幹事長「教育も医療保険も自己責任、大問題の発言」
国民民主党・城井崇衆院議員「発言の事実確認をしたいが、税金投入をしていない大学があるなら知りたい」
駒澤大学・山口浩教授「人の税金から報酬もらってる人が言うことかね」
映画作家・想田和弘さん「まさか東大出たことそのものを批判されるとは、ご本人も思わなかったでしょう。っていうか、私大には税金が使われていないとでも思っているんだろうか」
一方、舛添要一・前東京都知事は、かつて出身大学をめぐって麻生氏と「冗談半分によく言い合いをした」とした上で、「要は、米国の私学ように(原文ママ)卒業生などの寄付で賄うか、欧州のように税金で維持するか」と説明。
いずれもプラスマイナスがあり、「議論の話題提供である」と書いた。
麻生氏によるこの発言は、福岡市長選で自民党が支持する現職の応援のために入った福岡市でしたもの。街頭演説において発言した。
複数の報道によると、麻生氏は福岡市の人口増に触れながら、「北九州と比べると分かりやすい。人の税金を使って学校に行った。東京大学出たんだろ」と述べ、北橋氏を批判。
「同じ政令市でも北九州市は人口も税収も減らしているが、それで(北橋氏は)再選しようとしている」などと指摘したという。