米軍・普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、タレントのローラさんらが米ホワイトハウスの請願サイトでの移設工事停止を求める署名を呼びかけている。
著名人らの間で署名の紹介や呼びかけが広まっていることを受けて、沖縄県の玉城デニー知事が12月18日、Twitterでお礼の言葉を綴った。
玉城知事はローラさんのほか、沖縄県出身のタレントのりゅうちぇるさんや、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんの名前を挙げて、「繋がっている嬉しさを多くの皆さんが誇りに感じていると思います。深く感謝です」と記した。
ローラさんは自身のInstagramのストーリーで、以下のように呼びかけた。
「美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう」
沖縄出身のタレント・りゅうちぇるさん(フォロワー120万人)も自身のストーリーに地元紙の署名に関する記事を紹介していた。
「辺野古埋め立て停止を」ホワイトハウスへの署名とは
普天間基地を辺野古に移設する計画をめぐっては、移設計画を推める政府と、沿岸の埋め立て工事に反対する沖縄県の間で対立が続いている。
10月の沖縄県知事選では、辺野古への移設反対を訴えた玉城知事が当選。2019年2月24日に、移設の賛否を問う県民投票が実施されることになった。
ところが、政府は県民投票を待たず、12月14日に辺野古沖合の埋め立て工事をスタートさせた。
米国政府に移設工事の停止を求める署名活動は、ホワイトハウスの嘆願書サイトを利用して実施されている。
ハワイ在住で沖縄にルーツを持つ日系4世のロブ・カジワラさんが呼びかけ、12月8日から始まった。
この嘆願書サイトは、オバマ政権時代に開設された「WE the PEOPLE」というもの。国籍を問わず、13歳以上であれば誰でも署名できる。
嘆願書では、2019年2月の県民投票実施まで埋め立ての停止を求めるとともに、県知事選の結果を踏まえた判断をするよう、トランプ大統領に求めている。
署名が1カ月で10万筆以上集まれば、米国政府はその内容を検討し、60日以内に何らかの返答をする仕組みになっている。
署名は12月8日から始まり、18日に目標の10万筆を超えた。