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「即位礼正殿の儀」に登場した「高御座」 東京・京都で一般公開へ

天皇陛下が即位を公に宣言された儀式「即位礼正殿の儀」で、天皇陛下が昇られた玉座「高御座(たかみくら)」と皇后さまの御座「御帳台(みちょうだい)が、12月以降に東京と京都で一般公開される。

天皇陛下が即位を内外に宣言された儀式「即位礼正殿の儀」で、天皇陛下が昇られた玉座「高御座(たかみくら)」と皇后さまの御座「御帳台(みちょうだい)が、12月以降に東京と京都で一般公開される。

高御座は、即位の礼で天皇が着く正式な玉座。建国神話の「天孫降臨」がモチーフになったといわれ、奈良時代から即位の儀式で用いられるようになったとされる。

今回使用された高御座は、1915年に大正天皇の即位式に合わせて作られたもの。

高さ約6.5メートル、重さ約8トン。黒漆で塗られた浜床(木造方形の台)の土台に、8本の角形の床板と柱に八角形の屋根を被せた舞台のような調度品だ。釘は使わず、木材の部品に施された凹凸で組み立てられる。

高御座の内部には天皇用のイス(御倚子、ごいし)、「三種の神器」のうち剣と璽(勾玉)、国璽と御璽を安置する台が置かれる。

12月22日~25日と2020年1月2日~19日にかけて東京・上野の東京国立博物館で、2020年3月1日~22日には京都御所で、それぞれ無料で公開される。