京急、全線で運転再開。事故直前の踏切でなにがあったのか、次第に明らかに

    京急本線は5日に発生したトラックと快特電車の衝突事故の影響で一部区間で運休していたが、7日午後1時13分に全線で運転を再開した。

    京急本線は5日に発生したトラックと快特電車の衝突事故の影響で一部区間で運休していたが、7日午後1時13分に全線で運転を再開した

    この事故では神奈川新町駅(横浜市神奈川区)付近の踏切で、トラックと京急の快特電車が衝突。前方の複数車両が脱線し、トラックを運転していた男性が死亡。電車の運転士を含む35人が負傷した。

    事故の影響で、京急本線は京急川崎~横浜駅間の上下線で運転を見合わせた。当初は6日夕方の運転再開を目指していたが、事故車両の撤去や架線の回復などの作業の影響で7日にずれ込んだ。

    時事通信

    クレーンでつり上げられる脱線した京急線の先頭車両=6日夜、横浜市神奈川区

    神奈川県警は6日、死亡した男性が勤務していた千葉県香取市の運送会社に対し、自動車運転死傷処罰法違反容疑で家宅捜索に入った。石井啓一国交相は同日、この運送会社に対して、特別監査を始めたことを明らかにした

    毎日新聞などによると、京急電鉄は6日、トラックが快特電車と衝突するまでの経緯を明らかにした。事故直前、京急の職員が踏切でトラックに対応。また、踏切の障害物検知装置が作動した後、非常停止ボタンを押したという。

    京急によると、トラックは当初、踏切とは反対となる方向に左折しようとしていた。

    近くにある乗務員の事務所から出てきた制服姿の男性運転士と男性車掌に、トラック運転手の本橋道雄さんが「左折しようとしているが曲がりきれない。バックするので後方を見てほしい」と依頼した。職員2人は後方確認を手伝っていたが左折できず、本橋さんから「断念する」と言われた。

    (毎日新聞「京急衝突事故 踏切異常、40秒前に検知 京急職員も非常ボタン」)

    その後、トラックは狭い路地から右折する形で前方部分だけ踏切に進入するも、立ち往生したという。

    トラックはその後、逆の踏切方向に右折を始めた。しばらく切り返しをした後、遮断機の下り始めた踏切内に入ったため、運転士が非常ボタンを押したという。だが、午前11時43分ごろにトラックは列車と衝突。事故後、2人はすぐに近くの事務所に戻って上司に状況を説明したという。

    (朝日新聞「事故前、京急社員がトラック手助け 非常ボタンも押す」)

    国土交通省の安全運輸委員会や京急は、電車の運転士がどの地点でブレーキを作動させたのか、トラックが右折を試みている間に京急職員がどのように対応していたのかなど詳しい状況を調べている。


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