箱根登山鉄道は被害甚大「年内の復旧は難しい」 小田急ロマンスカーは運転再開

    小田急電鉄は10月16日、台風19号の影響で運休していた特急ロマンスカーの運転を再開した。

    小田急電鉄は10月16日、台風19号の影響で運休していた特急ロマンスカーの運転を再開した

    小田急小田原線では、台風の影響で渋沢~新松田間の線路脇で河川の護岸コンクリートが崩れて土砂が流出し、電力柱が傾く被害が発生。秦野~新松田間で運転を見合わせていたが、15日午後3時から全線で運転再開した。

    一方、小田急の子会社で神奈川県箱根町を走る箱根登山鉄道は、大きな被害を受けた。

    箱根では、台風19号の影響による雨量が1000ミリを超えた。宮ノ下〜小涌谷間では土砂崩れが発生。線路や陸橋の一部が押し流さたり、電柱が倒壊する被害が出た。

    現時点で復旧時期は未定。箱根湯本〜強羅間では運転を長期間見合わせると発表。同区間ではバスによる振替輸送を実施する(宮城野営業所前で乗り換えが必要)。

    具体的な期間は示していないが、箱根登山鉄道鉄道部はBuzzFeed Newsに対し、「年内の全線復旧はまずもって難しい」との見方を伝えた。年明けの箱根駅伝への影響なども含めて、被害状況を精査しているという。

    秋の紅葉シーズンを前に、日本有数の観光地・箱根は大きな試練を迎えることになる。