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ゴッホが自殺したピストル? オークションで落札、お値段は…

CBSによると、ヴァン・ゴッホ研究所は「この銃とゴッホの死が関連していることを示唆するものは何もない」「悲劇の商品化だ」と非難した。

19世紀オランダの画家ゴッホが自殺の際に使ったとされるピストルが6月19日、フランス・パリで開かれたオークションで落札された。落札価格は16万2500ユーロ(約2000万円)。

この7mm口径のピストルは「美術史上最も有名な武器」とされ、個人のコレクターが落札したという。

ただ、このピストルがオークションにかけられたことは論争の的になった。CBSによると、ヴァン・ゴッホ研究所は「この銃とゴッホの死が関連していることを示唆するものは何もない」「悲劇の商品化だ」と非難した。

オークションの様子

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「炎の画家」ゴッホとは

後期印象派の代表的画家であるゴッホは1853年、牧師の息子として誕生。1866年からフランスに移り、印象派の絵を学んだ。日本の浮世絵などにも影響を受けたとされる。

その後、南仏プロヴァンス地方のアルルなどで、鮮やかな色彩を用いた独自の画風を確立。激しい筆使い、絵の具を盛り上がらせる技法から「炎の画家」とも呼ばれる。

ゴーギャンとの共同生活と別離を経て、晩年は精神的に不安定に。自分の耳たぶを切り落としたこともあった。

1890年7月、37歳のゴッホはピストルで自ら命を断った。「ひまわり」「星月夜」「夜のテラス」などを残した。存命中はほとんど価値を認められなかったが、死後になって高く評価された。