千葉の停電、46万戸で続く。東電「11日中の復旧見通し立たず」 木更津エリアの修理は3割にとどまる

    東京電力は台風15号の影響で続く停電状況について説明した。千葉県内では現在も約46万戸で停電が続いているが、11日中の復旧の見通しは立っていないと発表した。

    東京電力パワーグリットは9月11日午前8時から記者会見し、台風15号の影響で続く停電状況について説明した。千葉県内では現在もおよそ46万戸で停電が続いているが、「今日(11日)中の復旧の見通しは立っていない」と発表した。

    会見では金子禎則社長が冒頭、「広域かつ長時間の停電で大変ご迷惑をおかけしており大変申し訳ございません」と謝罪。その上で静岡、神奈川、茨城では神奈川県内の一部を除き、夜半にほぼ停電が復旧したことを発表した。

    一方、千葉県内では雷雨に伴う作業の一時中断、作業が進む中で判明した作業量増加、夜間作業による効率低下もあり、現在もおよそ46万戸で停電が続いていると説明。

    今後、作業量を精査した上で工事力を千葉に最大限集中するとしたが、「現時点では本日中、全数の解消に至るかの見通しは立っていない」とした。作業状況はTwitterなどで随時報告するという。

    ■お知らせ■ 当社サービスエリア内の9月11日午前8時時点での停電軒数は約468,800軒です。停電によりご不便をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。鋭意復旧に努めてまいります。 <停電情報> https://t.co/0gjMCMaZQW

    木更津エリアの修理は3割にとどまる

    緊急対応として医療機関や避難所には電源車を配備。スポット的な停電解消を計画し、配備箇所についてTwitterなどで知らせるとしている。

    東電パワーグリットによると、千葉エリアで約8割、成田エリアで約9割の修理が完了しているが、木更津エリアでは山間部もあることから3割程度にとどまっているという。

    東電は、早急に給電できるよう木更津エリアへの作業力をさらに投入するとしている。

    停電の影響は

    国土交通省の発表によると、台風15号が通過した千葉市では最大風速35.9メートル、最大瞬間風速57.5メートルを観測。市原市では9日午前10時までに約300ミリの降雨を記録。記録的な暴風雨となった。

    千葉県危機管理課は10日、BuzzFeed Newsの取材に対し、停電の影響について以下のように話した

    「停電の被害とその影響が非常に大きい。水道のポンプ機能が止まっているところもあり、断水も生じている。病院など、医療機関にも影響が出ている。早急に復旧してもらいたい」

    「台風一過の猛暑の中、エアコンが使えない状況が続いている地域もある。二次被害として熱中症の危険性も高まっているので、警戒を呼びかけている。具体的な数は把握できていないが、一部のコンビニやスーパーでは冷蔵庫・冷凍庫が機能していない店舗があり、食糧事情が悪化している地域もあるようだ」