中曽根元首相死去で安倍首相が談話「深い悲しみを禁じ得ません」

    「世界の平和、経済秩序の維持に重要な役割を果たし、我が国の国際的地位を大きく向上させました」


    11月29日に中曽根康弘元首相が死去したことを受けて、安倍晋三首相が談話を発表した

    内容は以下の通り。


    元内閣総理大臣中曽根康弘氏は、本日逝去されました。

    中曽根康弘氏は、東西の軍事対立や日米貿易摩擦の高まりなど、我が国が厳しい内外情勢におかれた時期に、5年間にわたり内閣総理大臣の重責を担われ、戦後史の大きな転換点に当たって舵取り役を果たされました。

    中曽根氏は、戦後日本政治の総決算を掲げ、レーガン米国大統領との強い信頼関係の下で強固な日米同盟を確立し、近接するアジア諸国との関係を強化するとともに、国際社会の一員として、世界の平和、経済秩序の維持に重要な役割を果たし、我が国の国際的地位を大きく向上させました。

    また、中曽根氏は、行政改革の断行を最重要課題と位置付け、強いリーダーシップを発揮して、21世紀に向けた諸制度の改革に取り組み、国有鉄道の民営化をはじめとして、大きな実績を上げられました。

    私は、この訃報に接し、深い悲しみを禁じ得ません。

    ここに、国民の皆様とともに、心から哀悼の意を表します。