• factcheckjp badge

WBC中継で「オーストラリアにはカンガルーが5000万頭いる」→ほぼ正確。人口比では、、、

約5000万頭のカンガルーが生息している、というツイートをファクトチェックしました。政府のHPには「最も簡単に見つかる」と記載があります。

「オーストラリアにはカンガルーが約5000万匹いる」というツイートに、「信じられない」「人口の倍!?」と驚きの声が挙がっている。

正確な統計はないが、オーストラリア政府観光局は「約5000万頭のカンガルーがいる」としており、現地調査でも同様の結果が出ている時期がある。

ツイートは、「ほぼ正確」だ。

BuzzFeed Newsはファクトチェックした。

「カンガルーいすぎじゃない?」

Amazonの動画配信サービス「Prime video」は3月12日、東京ドーム(東京)で行われた「ワールドベースボールクラシック(WBC)」をめぐり、次のようにツイートした。

「オーストラリアは日本の約20倍の面積で、 カンガルーが約5000万匹いる」

13日午後5時現在、およそ4400いいね、900リツイートされ、約90万インプレッションを得るなど、拡散している。

Twitter上では「カンガルーいすぎじゃない?」「そんなにいるのか」と驚きの声があがっていた。 

ツイートの経緯は?

【訂正 #WBC 】 🇯🇵侍ジャパン vs 🇦🇺オーストラリア オーストラリアの情報に 誤りがありました。 【誤】 オーストラリアは日本の約5分の1の面積で、 カンガルーが約5000万匹いる。 【正】 オーストラリアは日本の約20倍の面積で、 カンガルーが約5000万匹いる。 訂正してお詫び致します。

Twitter: @PrimeVideo_JP

Prime videoは12日、日本代表「侍ジャパン」とオーストラリア代表の試合の様子を配信。その際にオーストラリアの情報を紹介した。

首都や人口、面積のほか、カンガルーの生息数が表示されていたが、日本と比較した面積が誤っており、ツイートでそれを訂正した。

しかし、Twitter上では面積よりも、カンガルーの生息数「5000万」に驚く人が多く、ツイートが拡散していったようだ。

では、この5000万という数字は正確なのだろうか?

最も簡単に見つかる動物

オーストラリア政府観光局のホームページによると、国内には約5000万のカンガルーが生息しているとされ、愛情を込めて「ルー」と呼ばれている。

「最も簡単に見つかる」固有動物の一つで、夜明けや夕暮れなど適切な時間に探せば、多くのカンガルーが見つかる、と記載されている。

オーストラリア統計局によると、同国の人口は昨年6月時点で約2500万人。つまり、人口の約2倍のカンガルーが生息していることになる。

また、「オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水資源省(DCCEEW)」の調査結果(2014年)をみても、13年は約5300万のカンガルーが生息していることが確認できる。

22年の調査では21年に約3000万になっているが、この数字は調査されていない地域の推定値が含まれていないといい、「実際の国内の個体数はもっと多くなる」とされている。

こうしたことから、「約5000万のカンガルーが生息している」Prime videoのツイートは、「ほぼ正確」だ。

UPDATE

調査結果の年度を修正しました。 



BuzzFeed JapanはNPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ)のメディアパートナーとして、2019年7月からそのガイドラインに基づき、対象言説のレーティング(以下の通り)を実施しています。

ファクトチェック記事には、以下のレーティングを必ず記載します。ガイドラインはこちらからご覧ください。

また、これまでBuzzFeed Japanが実施したファクトチェックや、関連記事はこちらからご覧ください。

  • 正確 事実の誤りはなく、重要な要素が欠けていない。
  • ほぼ正確 一部は不正確だが、主要な部分・根幹に誤りはない。
  • ミスリード 一見事実と異なることは言っていないが、釣り見出しや重要な事実の欠落などにより、誤解の余地が大きい。
  • 不正確 正確な部分と不正確な部分が混じっていて、全体として正確性が欠如している。
  • 根拠不明 誤りと証明できないが、証拠・根拠がないか非常に乏しい。
  • 誤り 全て、もしくは根幹部分に事実の誤りがある。
  • 虚偽 全て、もしくは根幹部分に事実の誤りがあり、事実でないと知りながら伝えた疑いが濃厚である。
  • 判定留保 真偽を証明することが困難。誤りの可能性が強くはないが、否定もできない。
  • 検証対象外 意見や主観的な認識・評価に関することであり、真偽を証明・解明できる事柄ではない。

(サムネイル:Lea Scaddan / Getty Images)