料理、キャンプ、BBQで…。「ガストーチ」の事故が多発、実験映像でわかった引火の怖さ

    料理など日常生活でガストーチを使う機会は多いと思います。NITEが適切な使い方と商品選びを呼びかけています。

    もうすぐ夏。キャンプやバーベキューが楽しい季節です。その火おこしや、炙り料理に人気の「ガストーチ」。

    ガストーチの事故が今、多発しています。

    特に、海外製や製造地が不明なもので事故が起きており、重傷を負ったケースもありました。

    製品評価技術基盤機構(NITE)」が、大きく炎が燃え上がる事故の実験映像をTwitterに公開し、注意を呼びかけています。

    すべて海外製・不明

    ガストーチは、カセットボンベにガストーチ本体をつけたもので、ガストーチバーナーとも呼ばれます。

    バルブをひねってガスを出し、着火スイッチを押して点火します。火を消す際はバルブを閉めます。

    NITEには2017年度〜21年度、このガストーチの事故報告が計68件寄せられました。
    17〜19年度は8〜13件で推移していましたが、20年度は19件、21年度は20件と増加しています。

    事故原因は、製品の不具合によるものが多く、20年度は12件、21年度は6件でした。

    そのすべてが、製造地が「海外」もしくは「不明」でした。

    20年度は海外が9件、不明が3件。21年度は海外が3件、不明が3件でした。一方、いずれの年も、国産のトーチによる事故の報告はありませんでした。

    フライバンでピザをあぶろうとすると…

    【ショート動画1】 ガストーチ「3 漏れたガスに引火」 https://t.co/N992bj13FR @YouTube のショート版を作成しました↓↓ ぜひご覧ください。 #ガストーチ #NITE #製品評価技術基盤機構

    Twitter: @NITE_JP

    NITEがアップした実験動画です。フライパンでピザを焼く際にガストーチを使っています。

    点火して炙ろうとすると、漏れたガスに引火して大きな炎が上がりました。

    ガスが漏れ続けて燃えているため、水をかけても消火できません。

    使う前に4つのポイントを確認すれば、こんな事故を防げます。

    ・ガスが漏れている音(シューという異音)がしていないか

    ・ガスの匂いがしないか

    ・接続部などに異物が付着していないか

    ・カセットボンベが確実にガストーチに固定されているか

    では、次の動画です。

    @YouTube 【ショート動画2】 ガストーチ「4 傾けて点火し異常燃焼」 https://t.co/8nog8Ixkf5 @YouTube のショート版です↓↓ 正しく使って楽しく安全に料理等しましょう! #ガストーチ #NITE #製品評価技術基盤機構

    Twitter: @NITE_JP

    ここでは、傾け過ぎたことでガスが異常な出方をし、青い炎がフライパンから広範囲に燃え広がりました。

    ガストーチは、大きく傾けるとガスが液体のまま噴き出してしまいます。

    カセットボンベを大きく傾けたり、逆さにしたりして使用できないタイプもあるため、次の3点に注意する必要があります。

    ・点火は立てた状態で行う

    ・傾ける角度は45度までを目安に

    ・もし異常燃焼した場合は直ちに立てた状態に戻す

    連絡先の記載がないケース

    このような事故で、20年度には8人が重軽傷を負いました。また、製品の不具合による事故原因の大半はガス漏れでした。

    NITEは、次のように事故啓発を行なっています。

    「国内では認証制度を活用した安全向上対策が進むなか、輸入品では安全性能の確認が十分行われているのか判然としない製品があります」

    「なかには粗雑な作りで正しく使用していてもガスが漏れ、火傷などの重篤な被害を受ける恐れがあるため、注意が必要です」

    粗雑な製品の場合、製造元や販売元の連絡先が記載されていないケースもあるため、購入時に連絡先の有無を確認することも事故防止につながるそうです。