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アイドル商法には則らない。一夫多妻制アイドル「清 竜人25」とは何者か

話を聞いてみた。

「一夫多妻制アイドル」ーーそんなセンセーショナルなキャッチフレーズをかかげる「清 竜人25」

夫役である清 竜人さんを中心に、6人の「夫人」メンバーからなるグループだ。それぞれ「第1夫人」「第2夫人」といった設定があり、名字も全員「清」で統一されている。

下の動画は「Mr.PLAY BOY…♡」という曲のMV。「YO♡ YO♡ スケベ♡ スケベ♡ 電光石火のスケベ♡ スケベ♡」という斬新なコールからはじまる。そして、驚きなのが竜人さんの歌の上手さだ。

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清 竜人25 / Via youtube.com
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「おぎやはぎ」の矢作さんやきゃりーぱみゅぱみゅさんなど、著名人にもファンは多いという。

彼らは一体何者なのだろうか。清 竜人さんと、メンバーである桃花さん(第2夫人)、優華さん(第7夫人)がBuzzFeedの取材に応じてくれた。


「アイドルって言われればアイドルだし、別にそう言わなければそうじゃない」

「清 竜人25って一体何でしょうか」ーーBuzzFeedの問いに、竜人さんはこう答える。

明快に言うなら「一夫多妻制」。僕がメンバーの夫で、メンバー6人の女の子が妻っていう設定のグループ。アイドルって言われればアイドルだし、別にそう言わなければそうじゃないですね。ちょうど、ポップスとアイドルカルチャー、ダンス&ボーカルなどのクロスオーバーした部分みたいなものを狙っているプロジェクトです。

なんかパラノイアみたいな感じで、どんどん妄想と現実の区別がつかなくなっている、みたいなところがあって。リスナーも僕たちも、最初はショーとして楽しんでいたけれども、ちょっとずついい意味で感覚が麻痺していっているのがおもしろいところですね。

もともとソロで音楽活動をしていたという竜人さん。今の姿からは想像のつかないシックな曲調に驚かされる。

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KiyoshiRyujinVEVO / Via youtube.com

どうして、ここまで変化したのだろうか。

特に理由があるわけではないんですけど……。3、4年くらい前にミュージカルみたいなことをしたんです。そのときに、ある曲で、女の子を十数名いれてハーレムの世界みたいなものを作りました。そこに僕が溺れる、みたいな世界観の楽曲だったんです。

よく考えると、たぶん、そういうところからなんですよね。もともとソロでやっていたから、現場は男ばかりで。やっぱり、そのときに女の子と物作りをすることに対して面白みを感じたし、もっと追求したいと思ったんです。

曲調が変わったことでネガティブな反応はなかったのか。

まあ、多少なりとも離れていったファンの方もいるでしょうね。でも、この「清 竜人25」だけを一生やっていくわけでもないので。また、どこかでそういうファンが戻ってくるタイミングもあると思うし。リスナーとはライトな関係を保てればいいですね。

との答え。ちなみに、竜人さんの両親はこの活動をどう思っているのだろうか。

どうなんでしょうね。もう「清 竜人25」にいたるまでに、けっこう派手なことをいろいろしてきたし。両親は、それこそ仕事をはじめる前、10代の学生のころとかも含めて見てきてる人たちなんで。今さら大丈夫な気がしてますけどね。多分、彼らも麻痺してきてるんだと思います。


「旦那になるけどいい?」

夫人メンバーはオーディションで募集された。当時のことを振り返り、第2夫人の清 桃花さんはこう話してくれた。

「清 竜人と一緒に歌って踊れるアイドルを募集」っていうキャッチフレーズで募集していたんです。それで応募したんですけれど。結婚するっていう設定は、合格してから知りましたね。

「竜人くんが旦那になるけどいい?」って言われて。「いい」って言うしかなくて(笑)。でも、(実際に活動してみて)とてもハッピーです。最初は、親にもかなり言いにくかったんですけどね。

実際に、メンバーは竜人さんと夫妻のような関係なのだろうか。

夫妻感があるかっていうとちょっとよくわかんない(笑)。竜人くんとラブラブというよりは、みんなで仲良いっていう感じが強いですね。

これには、「もっと仲良くしようよ」と竜人さん。いまだにメンバーの連絡先を知らないという。桃花さんはこう続ける。

ファンの方も、特定のメンバーが好きというよりは、みんなセットで好きという方が多いんです。どちらかというと、アイドルというよりかはアーティストとして見ているというか。

とてもあたたかく受け入れられていますね。曲がいいっていうのが大きいんだと思います。

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清 竜人25 / Via youtube.com

新曲「LOVE&WIFE&PEACE♡」。タイトルのように、とても平和なグループなのだという。「このグループの良さは『多幸感』」だと桃花さんは話す。

ところで、竜人さんは「清 竜人25」を一生やっていくわけでもなさそうだ。それで、メンバーは大丈夫なのだろうか。桃花さんはこう答える。

正直、(「清 竜人25」は)すぐ終わると思ってたんです。1枚目のアルバムを出して終わりかと思っていたんで。たぶん、みんなそういう気持ちがどこかにあると思います。だから、(メンバーは)ある程度ちゃんとそういうのを見越しているんじゃないでしょうか。


「竜人さんが何を考えているのか知りたかった」

第7夫人の優華さんは、途中からグループに入ったという。オーディションを受けた理由をこう話してくれた。

最初、竜人さんのことを全然知らなくて。オーディションの話を聞いたときにはじめて検索したんですけど。そしたら、昔はシックな感じだったのにすごい路線変更したなと思って。何を考えているのか知りたくて応募しました。

好奇心みたいな感じ(笑)。すごい素敵な方だなと思って。惹かれました。

実際にメンバーになってみて、彼の考えていることがわかったのだろうか。

今でも謎なところがあります。なんか、テンションが0か100みたいなところがあって。いい意味で読めない人です。

インタビューから、メンバーの適度な距離感がうかがえる。事実、仕事以外のときはほとんど連絡をとることはないという。優華さんはこう続ける。

ライブ中とかもイチャイチャしたりするんですけど、2次元的な要素が強いんです。ミュージカルみたいっていうか。だから、そこに対して男性ファンから嫉妬されたりということはないですね。むしろ、あたたかい目で見てくださっていて。みんなが幸せになれるグループなんです。

生々しさとか全然なくて、サラッとしていて。少女漫画みたいなイメージですね。

竜人さんもこう話す。

いい塩梅でやることは意識してますね。(ファンも自分も)どっちも楽しめるように。キスシーンで唇と唇が光の感じで見えない、みたいな。温泉のシーンで湯気で見えない、みたいな。


「アイドル商法みたいな、慣習には則らなくていいかなと思ってて」


どこまでも、いわゆる「アイドル」とはかけ離れた「清 竜人25」。桃花さんは「他のアイドルさんとかを見ると、我に返る。うちはアイドルって言えないかも」という。

これに対し、竜人さんはこう付け加える。

他のアイドルで考えると、立ち位置を考えたりとか。スタッフが近づかないようにするとか。バックでは他のアイドルさんと何も喋らないようにするとか。いろんな話はうかがいますけど、それを考えると、まぁうちは違うなと思う。

イベントとか販促会とかもするんですけど、少ないですね。いわゆる2000年代、2010年代のアイドル商法みたいな、慣習には則らなくていいかなと思ってて。

もっと販促会すればCDの売り上げ伸びるんでしょうけど。そういう日銭稼ぐようなやり方はしなくてもいいかな、というのはあります。もうちょっと輪が広がっていくにしても、もっといい広げ方をできたらいいかな、とは思ってますね。


Photos:Jun Tsuboike / BuzzFeed
Styling:佐野夏水
Hair & Makeup:松永香織, 植木歩

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