ちょっと過激なラテアートを投稿しつづけるインスタグラムアカウントがあります。
その名も「dicklatte」。直訳すると「ち◯こラテ」です。約半年前にはじまったこのアカウントは、すでにフォロワー数1万5000人近くの人気アカウントになっています。
来る日も来る日もち◯こばかり……。
なぜ、彼は一風変わったラテを作りつづけているのでしょうか。BuzzFeedの取材に応じてくれました。
ーー普段はなにをされているのですか。
申し訳ないけど匿名でいたいんだ。言えるのは、80年代に生まれてロスに住んでるってことだけかな。バリスタじゃないよ。いまだにバリスタがなんなのかわかっていないしね。
ーーdicklatteを作りはじめたきっかけを教えてください。
2年前にコーヒーを飲みはじめて、スターバックスラテにハマったんだ。だけど、なんせ高いからね。安いエスプレッソマシーンを買って、自分でラテの作り方を覚えはじめた。
ある日、友達がラテアートのYouTube動画を送ってくれたんだ。バリスタが、ハートとか、花とか、白鳥とかを作っているやつ。すごく簡単そうに見えた。
それで、自分でも作ってみようと思った。チャレンジしたのはハート型。一番簡単そうだったからね。

YouTubeの動画を見ながら、真似してみたんだ。でも、最後の最後で形が変になっちゃって、ハートの代わりに現れたのが完璧なちんこの形だった。
そのときは、たまたまだと思ったよ。でも、その後、何度チャレンジしても同じことが起こりつづけた。
温度を変えたり、作り方を変えたりしたけれど、毎日カップに現れたのはちんこだったんだ。
それで、ついに侮辱の意味をこめてタマタマを描き足した。スティックをつかって細部も作り込んだ。そして、dicklatteって名付けたんだ。
それから、ハートのラテ作りに失敗するたびにdicklatteを作って遊んだ。最初は単純に自分で笑うために作ってた。
その後も、数週間ハートのラテにチャレンジした。でも、結局つくれなくて、ついにあきらめた。代わりに、スマホの写真フォルダにかなりの数のdicklatteの写真がたまっていることに気づいた。
さすがに自分のSNSアカウントにdicklatteの写真を投稿する勇気はなかったよ。だから、2015年11月21日に専用のインスタグラムアカウントを作ったんだ。
すぐに通報されてアカウントを止められると思ってた。でも、なぜかフォロワーが増えつづけた。だから、別にバリスタになりたいと思っていたわけじゃないんだけど、なんとなく義務感を感じて投稿をつづけているんだ。
クソな道具と、ダメな技術が僕の成功のカギだね。いまだにハート型はつくれないよ。
ーーdicklatteを作りつづけていて何か気づいたことはありますか。
毎朝、起きてすぐに馬鹿なことをすると、すごくハッピーな気持ちになるんだ。これからやらなきゃいけないことにおびえながら1日をはじめるなんて、もううんざりだよ。
自分のために、たった1つ、笑えてもの思いにひたれる瞬間を作っているだけ。そうすると、残りの1日もご機嫌でいられるんだ。
どんなに人生を重く考えようとしても、コーヒーカップから覗いたちんこを見たら笑っちゃうだろ?
ーーちなみに、どんな味がするのでしょうか。
果てしない夢のような味だよ。