「.com」？ いいえ「.cam」です。
cameraを表す新ドメインの登録受付が12月22日に始まった。登録要件は特になく、誰でも取得できる。料金は税込4860円からで、契約年数によって変わる。
.camは、新gTLD（一般トップレベルドメイン）と呼ばれるものの1つ。IPアドレスやドメインを世界的に管理する民間の非営利法人「ICANN」が審査をして認めたものが、各国の公認事業者によって販売されている。
悪用されないの？
これだけ似ていると、既存サイトをわざと真似た文字列とデザインを使い、ユーザーを騙す人が現れる可能性もある。
販売元のインターリンクはBuzzFeed Newsの取材にこう説明する。
「どんな場合でも悪用を考える人はいるので、絶対にないとは言い切れませんが、一般に悪用されるドメインは、安価で販売されるものが大半です。.camは価格が高いため、悪用される恐れは低いと当社では考えていますが、見間違いを誘発しやすいのは確かなので注意が必要です」
インターリンクによれば、.camと.comほど似ているドメインはほかにないという。
ちなみに、こんなエピソードも。
「当社では『.orz』を取得しようと考えていたこともありましたが、『.org』に似すぎていてICANNからの認可が下りない可能性があるということで、申請をしなかった経緯があります。恐らく認められないと思われていた.camも結果的には認められたので、.orzも認められたかもしれません」