『週刊文春』に取材されてみた! #文春砲ではない

    イメージを覆された

    DeNAのキュレーションメディアに関する記事を書いたことがきっかけで、“文春砲”でおなじみ『週刊文春』から取材依頼が届いた。文春も本件について取材を進めているという。

    協力できることがあればと、先述記事の情報提供者に趣旨を伝えて許可をもらい、文春側に話せる内容と渡せる資料をまとめた。

    ついでに文春側に対して、「取材されているところを取材して記事にしたいのですが……」と企画書を送信。

    「記者の顔を写さないこと」を条件に、新谷学編集長から取材許可が下りた。貸しはその場で返してもらう、#それが俺のダンディズム。

    普段取材はしているが、「取材される」ことには慣れていない。文春にどれだけ突っ込んだ質問をされるのか、びくびくしながら会ってみると……。

    会議室がやや散らかっていて親近感がわく

    『週刊文春』編集部がある文藝春秋ビルは、BuzzFeedのオフィスから徒歩3分の場所にある。

    文春記者がオフィスまで来てくれるというが、「御社で撮影がしたいので……」とお願いし、こちらが出向くことにした。

    文藝春秋本館、『週刊文春』編集部がある2階の会議室。中央に長机が置かれ、その周りに椅子が8脚。

    部屋の隅には、段ボールに入れられた謎の書類がうず高く積み上げられている。

    男性記者が正面に、連絡をくれた女性記者がその隣に座った。

    スクープを連発する文春記者。私のイメージでは、眼光炯炯としてニヒルな笑みを浮かべ、人間に本来備わる感情のいくつかを捨て去ってまで特ダネを掴む能力を追求した人、だ。

    しかし、話し始めた2人は穏やかだった。

    紙にプリントした私の記事を前に、質問を繰り出す。

    すでに掴んでいる情報の事実確認とみられる問いから、本質を突いているが故に答えづらい問いまで。緩急のコントラストが鮮やかだ。

    場の雰囲気もよい。口調は優しく、けっこう大胆に笑う。その上、メガネが似合う。

    丁寧で優しい取材であるが故に、被取材者は大事なことをぽろっと話してしまったりするんだろうな……。

    取材は約40分で終わった。「あの文春だって同じ“人間”が運営しているんだ」、という安心感とともに。

    なお、文春「編集部」も写真に収めておきたいと思っていたが、校了前で「センシティブな資料が散乱していることが考えられる」ため、それは叶わなかった。すまん。

    掲載号を見てみた!

    週刊文春によるDeNAに関する記事は、12月8日発売号(12月15日号)に載っている。

    35ページ目、「ネット“インチキ医療情報”の見破り方」を開いてみると……。

    「BuzzFeed」出てる〜!

    てっきり全カットされるかと思いきや、媒体名も名前も出してくれていた。完売してほしい。

    ありがとう文春!

    センテンススプリング!