1月5日は「いちごの日」ですが、果物とは関係ありません

    実は1月15日も「いちごの日」。違いは?

    1月5日、「いちごの日」。

    果物のいちごを想像してしまいますが、この記念日の本来の意味は別にありました。

    総務省統計局が運営する子ども向け学習サイト「なるほど統計学園」は、次のように説明しています。

    いちご世代と言われる高校受験を控えた15歳の少年少女にエールを送る日とされています。

    「1(いち)5(ご)」の語呂合わせからと考えられますが、定めた団体等は分かりません。学習塾が冬休み中の生徒のやる気を出させるために定めたとも言われています。

    他方、日本記念日協会は「いちごの日」を認定していませんが、「その他の記念日」として、“高校受験を間近にして人生の転機のひとつを迎えたこの世代にエールを送る日”と紹介しています。

    果物の「いちごの日」は?

    そうなると気になるのが、果物の「いちごの日」。

    先述のなるほど統計学園によれば、1月15日がその日です。

    「全国いちご消費拡大協議会が、「いち(1)ご(5)」の語呂合せから定めました」と紹介しています。

    検索しても出てこない…何の団体?

    説明に登場した、全国いちご消費拡大協議会とはなにか。

    インターネットを検索しても、それらしい団体のウェブサイトは見つかりません。

    「いちごの日」に関する複数のニュースサイトの記事や、企業のプレスリリースにも当たり前のように登場する団体名ですが、一体何なのか……。

    総務省統計局に問い合わせたところ、説明文を作成したのが古い時期であり、現在は同協議会の連絡先や活動内容などについて把握していないとのこと。

    そこで過去の新聞を調べてみると、同協議会はかつて存在した団体であり、2007年1月までに解散していることがわかりました。どうりで見つからないわけだ!

    なお、西日本新聞の1990年1月17日の朝刊によれば、果物の「いちごの日」は、全国いちご消費拡大協議会が1988年に始めたものだそうです。

    (サムネイル画像:Craig Barritt / Getty Images / いらすとや)