熊本・大分で17日昼にかけて大雨。夜の冷え込み、新聞紙で暖をとれる

    雨は17日昼すぎに止む予想

    熊本・大分で強い地震が相次ぐ中、16日夜から九州各地で大雨が予想されている。地震後の雨では、土砂崩れや避難先での冷え込みなどが心配される。その対策は。

    気象庁の予報によると、熊本では雨が16日夕方以降に降り始める。翌17日の明け方には、雷を伴い激しく降る所があるが、その後次第に曇りから晴れとなる。大分でも16日夜〜17日昼にかけて大雨となる。

    まず注意すべきなのが土砂災害。地震で地盤が緩み、危険性が高まっている。地震後の土砂災害については、東日本大震災後に制作されたパンフレットが参考になる。

    雨で一気に土砂崩れが増える

    パンフレットでは、阪神・淡路大震災の事例が紹介されている。大きく揺れた六甲山地では、当初700カ所以上で山腹が崩れる等の土砂災害が発生した。そして、地震後の雨等で、崩壊地の数は2000カ所以上に増えたという。

    土砂災害の前触れとして、それぞれ次のような現象を紹介している。気づいたら、早めの避難を。

    がけ崩れ

    ① がけから小石がパラパラ落ちてくる。 ② 樹木がゆれたり、かたむいたりする。③ 斜面から水がわき出る。 ④ 斜面にひび割れができる。

    土石流

    ① 川や沢の中でゴロゴロという音がしたり、火花が見えたりする。② 川や沢の流れがにごり、生の木が流れてくる。③ 山鳴りがする、異常なにおいがする、地鳴りがする。④ 雨がふり続いているのに川や沢の水が減る。

    地滑り

    ① 池の水がにごったり、減ったりする。② 山の樹木がザワザワとさわぐ。木の裂ける音や木の根が切れる音がする。③ 地鳴りや山鳴りがする。④ わき水がふえる。⑤ 地面にひび割れや段差ができる。

    夜は冷え込む

    Yahoo天気によると、16日の熊本は最高25度、最低は13度。大分は最高25度、最低10度と、どちらも10度以上の寒暖差がある。夜間の冷え込みによる、体調不良にも注意が必要だ。

    防寒の備えがない場合でも、身近なものが流用できる。東京都が作った「東京防災」では、身近な品での防寒対策が紹介されている。

    新聞紙が「上着」や「靴下」に

    「ポリ袋」との合わせ技も

    保温にはエアクッションアルミホイルラップなども役に立つ。

    ダンボール発泡スチロールを床に敷くのも暖かい。

    「ポリ袋」と「ひも」で、長靴がわりに