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清原容疑者逮捕から見えてくる、覚せい剤問題4つのポイント

錯綜する問題を整理する

元プロ野球選手の清原和博容疑者が、東京都港区の自宅で覚醒剤0.1グラムを持っていたとして、2日夜、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで、警視庁に現行犯逮捕された。朝日新聞によると、清原容疑者は「私のものに間違いありません」と容疑を認めているという。自宅からは注射器3本やストロー、パイプなども見つかったとしている。

覚せい剤問題は今、どうなっているのか。

1 検挙人員は減少から横ばいに

犯罪白書によると、覚せい剤取締法違反の検挙数は増減を繰り返している。最近では、1997年の約2万人をピークに減少に転じ、直近はほぼ横ばいだ。

2 高齢化

減少する中で、見てとれるのが、検挙者の高齢化だ。近年のピークにあたる1997年に比べて、20代は大きく減り、30代も減少している。48歳で逮捕された清原容疑者と同年代の40代や、50歳以上の検挙者は増加に転じている。警察庁によると、1997年は20代で8338人、20歳未満も中学生が43人、高校生が219人が検挙されていた。

人口10万人あたりの検挙人員で1997年と比べても、40代は増加、50代は横ばいで、20代が減少し、高齢化が浮き彫りになっている。

3 今後の見通し

薬物事件に詳しい小口幸人弁護士はこう話す。

「覚せい剤事件はほとんどが起訴されますので、清原さんの件でもそうなることが予想されます」

つまり覚せい剤事件で逮捕されると、刑事裁判に至る可能性が高いわけだ。裁判で所持の罪を認めた場合、判決はどのような内容になるだろうか。

「単に覚せい剤を使ったとか、そのために所持していたとかいうケースでは、前科前歴がない場合、執行猶予付きの判決が下されることがほとんどです。しかし余罪があれば、判断が変わる可能性があります」

執行猶予とは、刑罰が先送りされている状態のこと。社会の中で一定期間を再犯をせずに無事に過ごせば、刑罰を受けなくて済むというルールだ。

4.どうすれば立ち直れるのか

小口弁護士は次のように、覚せい剤から立ち直る難しさを強調していた。

「覚せい剤事件でより深刻な問題は、判決を受けた後に、2度と薬物を繰り返さないために何をするかです。止めようと思っても、意思だけでは止められないことが多いので、専門的な治療を受けることが大切です」

薬物依存は処罰するだけでは解決しないという指摘もあり、薬物から抜け出すための自助グループが全国で活動している


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kazuki Watanabeに連絡する メールアドレス:Kazuki.Watanabe@buzzfeed.com.

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Satoru Ishidoに連絡する メールアドレス:Satoru.Ishido@buzzfeed.com.

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