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3分でわかる甘利大臣辞任会見のポイント

会見で「わかった」こと、「わからなかった」こと。

甘利明経済再生大臣は1月28日午後、週刊文春が報じた献金疑惑に対する説明会見を開いた。1時間を超えた会見のポイントをまとめた。

甘利大臣は現金を受け取ったのか

甘利大臣は今回の疑惑について、現金50万円を2回受け取ったことは認めたが、「寄付として適切に処理した」として、わいろ性を否定した。

週刊文春によると、1度目の現金受け渡しは2013年11月14日のことだった。大臣室で建設会社の社長が「これはお礼です」と言って、菓子折りに現金50万円を添えて甘利大臣に手渡した。建設会社の総務担当者は「甘利氏は『あぁ』と言って50万円の入った封筒を取り出し、スーツの内ポケットにしまった」と話している。

これについて、甘利大臣は次のように説明した。「大臣室で、菓子折りの入った紙袋をもらった。社長らが退出した後、秘書から、『紙袋の中に、のし袋が入っていた』と報告があった。秘書に政治資金としてきちんと処理するように指示したと思う。お客の前で紙袋から現金の入った封筒を取り出し、スーツの内ポケットに入れるという行為が本当だとしたら、政治家以前に人間としての品格を疑われる行為だ。そんなことはするはずがない」

2度目の授受は

週刊文春によると、2度目の現金受け渡しは2014年2月1日、甘利大臣の地元、神奈川県の大和事務所の応接室で、建設会社の総務担当者が現金50万円が入った封筒を大臣に差し出した。総務担当者は「甘利さんは『ありがとう』と言って、封筒を受け取りました」と話している。

一方、甘利大臣はこう説明した。「帰り際に総務担当者が菓子折りの入った紙袋と封筒を差し出した。大臣室訪問の御礼と病気を克服してがんばれという政治活動への応援の趣旨だと思い、これを受け取り、菓子折りと白い封筒を秘書に渡し、適正に処理しておくように指示した」

なお、甘利大臣が調査を依頼した弁護士によると、これら計100万円について、秘書は2014年2月4日付けで建設会社からの寄付として処理したと証言。第13区支部の政治資金収支報告書には、その通りの記載があるという。

「闇に消えた300万円」はどこへ行ったのか?

週刊文春で報じられた内容で、もうひとつ大きな疑問点とされていたのが、2013年8月20日、大和事務所で秘書が受け取った500万円のうち、300万円が収支報告書に記載されず「闇に消えた」とされる問題だ。

この点について、甘利大臣は「秘書が勝手に使っていた」と説明した。弁護士が秘書らから聞き取った調査結果によると、この300万円について、秘書はいったん返却しようとしたが「返せず、自分の机の引き出しに保管した。その後、本来自腹でしなければならない支払い等に使った。誘惑に負けてしまった」と話しているという。

「1200万円のわいろ」とはなんだったのか?

ただ、週刊文春によると、総務担当者は「口利きの見返りとして甘利大臣や秘書に渡した金や接待で、確実な証拠が残っているものだけでも千二百万円に上ります」と証言している。1200万円とは、いったい何だったのか。

甘利大臣は「秘書二人は、飲食や金銭授受などの接待を多数回に渡り受けている事実は認めているとのことで、調査をしている弁護士を通じて、両名から辞表が提出された」と説明した。ただ、合計金額については明かさず、追加で調査を続けるという。

もっとも食い違う点

甘利大臣が会見で説明した内容と、週刊文春のストーリーとで、もっとも食い違う点が、甘利大臣が受け取った現金の性質だった。

甘利大臣は、「大臣室訪問の御礼と病気を克服してがんばれという政治活動への応援の趣旨だと思い」と説明。週刊文春は、総務担当者の話として「大臣にURとのトラブルを説明するために行った。(秘書が)『例のものを』と小声でいうので、現金五十万円が入った封筒を大臣に差し出した」などと報じている。

週刊文春の報道と甘利大臣の説明。この食い違いと法的な問題については、結論が出ていない。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kazuki Watanabeに連絡する メールアドレス:Kazuki.Watanabe@buzzfeed.com.

バズフィード・ジャパン アダプテーション・リポーター

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

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