タイ国籍を持つ11歳の少女が30歳年上の男性と結婚したとの話題は、2人が暮らすマレーシアで大きな怒りの波を引き起こした。
AP通信の報道によると、結婚相手のチェ・アブデル・カリム・チェ・アブデル・ハミッドさんは、タイへ旅行に行き、6月に結婚したという。
このニュースは、第2夫人のエファ・ズルキフリさんが「夫41歳と新妻11歳の結婚おめでとう」というコメント付きでFacebookに投稿して広まった。この投稿は、すでに削除されている。
結婚を祝うズルキフリさんの投稿はTwitterで広められ、注目されるようになった。
こうして怒りが広まった。
子どもとの結婚を禁止しよう、という声も多かった。
マレーシアでは、宗教裁判所の許可を得れば16歳未満でも結婚できる。しかし、マレーシア政府によると、その地域の宗教裁判所にはこの結婚に関する記録が見当たらないという。
マレーシアのワン・アジザ副首相は、政府としてこの結婚を調査中だと述べた。
アジザ副首相は女性・家族・社会開発省の大臣を兼任する女性で、ザ・スターに対して「政府は、この結婚において、特に子どもへの差別や強制が行われていないと確認する必要がある」と話している。
副首相によると、少女の母親と面会するために政府から担当者が派遣されており、関係当局は「報告を受け取ってから次の対応を決める」という。
仮に、チェ・アブデル・カリムさんが許可なく少女と結婚していたと判明したら、禁固6カ月を言い渡される可能性がある。
チェ・アブデル・カリムさん自身は、ソーシャルメディアでの反響を悲しんでいるらしい。
そして、国営ベルナマ通信に「不正確で悪意に満ちたデマによる疑いを晴らすため、法的な手段に訴えようと考えている」と語った。
さらに、少女が16歳になったら正式な結婚証明書を取得するつもりであることも話している。
この記事は英語から翻訳されました。翻訳:佐藤信彦 / 編集:BuzzFeed Japan