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ドゥテルテ・フィリピン大統領はクレイジーなのか それとも外交戦略家なのか

実は日本びいき

フィリピンのドゥテルテ大統領の暴言が止まらない。過激な発言の直後に弁明や釈明も繰り返している。メディアを騒がす、この男の本心は一体どこにあるのだろう。

Roslan Rahman / AFP / Getty Images

二転三転するドゥテルテ大統領の発言は単なる「暴言」なのか。それとも計算済みの「外交戦略」なのだろうか。

その相手はアメリカのオバマ大統領。オバマ大統領は「個性的な方」と大人の反応を示したが、結局、比米首脳会談が中止になってしまった。

Saul Loeb / AFP / Getty Images

その後、ドゥテルテ大統領はオバマ大統領に対して「後悔の念」を発表した。

だが、ASEAN首脳会議から帰国直後、フィリピン南部にいる「米軍は出て行け」とドゥテルテ節をさく裂させた。

Ted Aljibe / AFP / Getty Images

この米軍撤退要求も、発言翌日に「米国との同盟関係を絶つつもりはない」と釈明し、今後も協力関係を維持させる考えを示した。

さらに、ドゥテルテ大統領は、フィリピン国軍の装備調達でロシア、中国と協力する計画があると明らかにした。

Ye Aung Thu / AFP / Getty Images ロシアのメドベージェフ首相と話すドゥテルテ大統領

地元テレビ局ABS-CBNの報道によると、中国はすでに戦闘機をフィリピンに供与すると提案している。

親中的なイメージがあるドゥテルテ大統領だが、中国の海洋進出を警告するメッセージを発したこともある。

中国の李克強首相と会談をする直前、フィリピンの海を不当に占拠・航行する中国船の写真を公開したのだ。

Noel Celis / AFP / Getty Images 李克強首相と握手するドゥテルテ大統領

ただし会議の場で直接的に中国を批判することはなかった。過去には、中国に「落とし前をつける」とヤクザの親分のように宣言したこともあった。

ドゥテルテ大統領の発言は二転三転していて、一貫性がないようにもみえる。

Ted Aljibe / AFP / Getty Images

ドゥテルテ大統領は、南シナ海でフィリピンは「どの国とも合同パトロールを実施しない」との意向を発表した。

「米中どちらにも加担したくない」。大国に依存しない自主外交を確立させたいとの本音が見えた。

ところで、あまり知られていないが、実はドゥテルテ大統領は日本びいきだ。

首相官邸 / Via kantei.go.jp

米国が日米戦争中に犯した虐殺事件については痛烈に批判したドゥテルテ大統領。しかし、9月6日に行われた安倍首相との首脳会談で、日本の占領統治をめぐって、安倍首相に噛みつくことはなかった。

大統領選に勝利した後、ドゥテルテ大統領が世界各国の大使の中から最初の面会相手に選んだのは、日本の駐フィリピン大使だった。

ドゥテルテ大統領は以前、「私の発言にはジョークが混じっている。記事を書くときはどれがジョークか理解して書いて欲しい」と話したことがあった。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kantaro Suzukiに連絡する メールアドレス:kantaro.suzuki@buzzfeed.com.

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