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平行線の安倍・蓮舫討論で唯一思いが重なったのは、高橋まつりさんについてだった

なかなか、具体的な政策論争に至らない。

蓮舫代表が指摘したIR推進法案の主な問題点は

  • 自民党による強引な審議の進め方
  • ギャンブル依存症などの問題に対する対策が提示されていない。
  • そもそも「カジノ産業は成長戦略」になり得るのか

蓮舫議員は討論の冒頭で、自民党がわずか5時間33分の審議で強行採決に踏み切った点に対して懸念を示した。

蓮舫代表の追及に対して、安倍首相は、強行採決に踏み切った具体的な理由には触れずに、民進党を逆に批判した。

「超党派の議連で議論してきた。提案者の中には、民進党の柿沢未途役員室長も提案者として参加した。(民進党は)役員室の中でもバラバラなのか」

審議方法に加えて、蓮舫代表は、カジノ解禁に伴うギャンブル依存症などへの対策の議論が不十分と訴えた。

これに対して安倍首相は「与党でも指摘されている。今回は基本法であり、具体的な法案が出てくる中で具体的な答えを出していく」と述べた。

蓮舫代表は具体的な対策案を説明するよう求めた。

「ギャンブル依存にどう対応するかも説明しないで、暴力団のマネーロンダリングの問題もどうやって排除するか説明しないで、中には自民党議員が般若心経を質問につかって、なぜ強行採決なんですか」

安倍首相は衆院本会議での採決から、民進党が退席した事実を指摘した。

「退席されるということは、大変残念。今、蓮舫委員が言われたような中身について、建設的な議論を期待したい」


「高橋まつりさんという24歳の女性の名前を憶えていますか」

蓮舫代表の質問に、安倍首相が答えた。

「過酷な長時間労働によって自らの命を絶った、大変悲惨な出来事であって私も強い憤りを感じました。このようなことを2度と繰り返してはならない。働き方改革を1日も早く進めなければいけないと決意を新たにしたところです」

蓮舫代表も「働き方改革、大賛成です」と応じた。

若い命の犠牲のもとで、両者の思いは一致していた。ただ、具体的にどのように改革を進めていくかについては意見が異なり、具体的な議論には進まなかった。


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kantaro Suzukiに連絡する メールアドレス:kantaro.suzuki@buzzfeed.com.

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