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「パートナーって使いづらい…」同性カップルの呼称問題、“すきぴ” で解決ってまじ?

その呼び方、無意識のうちに相手のことを否定しているかも…?

恋人のこと、どのように呼んでいますか?

「彼氏」「彼女」という呼称がよく使われますが、性別を特定するこの呼び方は同性カップルが使用すると予期せぬカミングアウトに繋がりかねません。

最近では「パートナー」や「恋人」というような性別関係なく使用できる呼称もありますが、そのような呼び方をするのもカミングアウトに繋がりそうで使いづらい…。

BuzzFeed Newsは、同性パートナーがいる人など3人に「新時代の恋人の呼び方」について聞きました。

「パートナー」派

「『パートナー』という呼び方をしている」と話すのは都内大学生のNさん。

Nさんの知人には様々なセクシュアリティの人が多く、会話では気を遣いながら言葉を選んでいるそう。

「自分の恋人を呼ぶときや、お互いのことをよく理解しあっている間柄の人と話すときに『彼氏』や『彼女』という言葉を使用するのはいいけれど、初めて会う人や関係が薄い人に対しては『パートナー』が最も適切なのかな、と思います」

ただ、同時に「パートナー」という言葉が抽象的すぎるのではないかという心配もあると話します。

「仕事上のパートナーとか、恋愛が絡まないパートナーも存在すると思うから、『パートナー』という言葉選びもどうなんだろう…。『恋人いる?』とか『付き合ってる人いる?』とかがベストなのかな」

使いやすいのは「パートナー」という言葉だけど…

「若い自分が『パートナー』と言ったら、『この人、性的マイノリティの方なのかな?』と思われてしまうのが怖い」と話すのは都内大学生のMさん。

Mさんは現在、同性のパートナーと交際する女性。

10~20代の間では、異性のパートナーを「彼氏」や「彼女」と呼ぶ人が多数派であることが気になっているそう。「『パートナー』という表現はフォーマルさも感じるし、結婚から長い時間がたった年齢の高いカップルを想像するかも…」と話します。

そのように「パートナー」という呼称に違和感を覚えるMさんがたどり着いた呼称とは、「すきぴ」だと話します。

「私はカミングアウトする気がない知人や、ファミレスやテーマパークの待ち時間など周囲にたくさん人がいて、会話が周りの人にも聞こえそうな場所では『すきぴ』とか『ぴ』って言ってます」

「すきぴ」という言葉は「好きなピープル(people)」を略した若者言葉ですが、性別を限定しない呼称としてはピッタリだそう😂

「ピッピ」派!?

最近LGBTうんぬんの話題が仕事の場で出ることも多いので「パートナー」と呼ぶとかえって怪しまれそうで控えてしまいます。。。適度にほぐれた職場内だとピッピ呼び便利…これから使います

Twitter: @sweet_dobu

また、「すきぴ」とは別のユニークな呼び方をしているというツイートも話題に。同性パートナーと4年半ほど交際、同居しているというおいしいドブさん(@sweet_dobu)が、パートナーを「ピッピ」と呼ぶことを綴ったツイートは、4.7万回のいいねを集めました。

おいしいドブさんは、今まではパートナーのことを「同居人」「付き合っている人」などと表現することが多かったそうです。

その理由について、「 人前で『彼女』という言葉を使って同性のパートナーのことを語るのは、自分が同性愛者であることを公表することにもつながるので、抵抗もあるし恐怖心もあります」と話します。

ツイートには「交際相手の存在を隠さなければならない人がいることに初めて気が付いた」などというコメントが寄せられ、印象的だったといいます。

「日本には『夫/妻』『旦那/嫁』という性別を限定した呼称が根付いているからこそ、『パートナー』という言葉を使ってしまうと目立ってしまうと思って投稿しました。でも、そこで『同性愛者であることがバレたくない=同性愛者であることは後ろめたいことだ』と感じてしまっている自分に気づきました」

「 LGBTQをはじめとした性的マイノリティの存在が世間に受け入れられることで、そうした後ろめたい気持ちをもつ当事者も明るく前向きに生きていけるような社会になってほしいと思っています」


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LGBTQをはじめとする性的マイノリティの存在を社会に広め、“性”と“生”の多様性を祝福するイベント「東京レインボープライド」。BuzzFeed Japanは2021年4月23日(金)〜5月1日(土)にかけて、性的マイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集を実施します。

特集期間中、Twitterではハッシュタグ「#待ってろ未来の私たち」を使って、同性婚やパートナーシップ制度などのトピックをはじめ、家族のかたちに関する記事や動画コンテンツを発信します。

同性婚の実現を求めて全国のカップルが国を訴えた裁判や、各地でのパートナーシップ制度の広がりなど、少しずつ社会が変わり始めている今だからこそ、「より良い未来に生きる私たち」に向けて、「2021年の私たち」からのメッセージを届けます。

東京レインボープライド前夜祭として、BuzzFeedでお届けしたライブ番組はこちら🙌🏳️‍🌈

【これってアル?ナイ? #おうちでプライド2021】 💭「恋人のことを友達だとウソをついたことある?」 💭「自分の子供の名前を考えたことある?」 あなたはこんな経験ありますか?恋愛や暮らしにまつわる“あるあるな質問“について、ゲストとわいわい話し合いました🙌🏳️‍🌈 https://t.co/LcbE5Tx0l5

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