3月8日は国際女性デーです。
この日に合わせて、Googleは「#未来に残さない偏見」をテーマにキャンペーンを実施し、女性に対する「偏見」に光を当てた動画を投稿しました。
さまざまな業界で活躍する10人が登場するその動画は、未来に向けた力強いメッセージをわたしたちに届けてくれます。
動画の内容とは。
「Google : #未来に残さない偏見」
動画の冒頭でまず目に飛びこむのは、検索ボックスの中にある「女性は理系が苦手」という文字。
しかし、それらの文字が物語る「偏見」を自ら乗り越えてきた宇宙飛行士の山崎直子さんが登場し、「『女性だから文系に』ではなくて、もっとそれぞれの道が多様で、自由でいいと思うんです」と語ります。
次に映し出されるのは、「女性が落語をやるのは難しい」という言葉。これに対して落語家の桂二葉さんが自身の思いを語ります。
「女性にね、古典落語はできひんとずっと言われてきましたけど、『やったろやないかい!』っていう」
柔道家・筑波大学教授の山口香さんも「強い女性だっていい。女らしさ/男らしさではなく自分らしさを信じて進んで欲しいと思います」と、「女らしさ 男らしさ」という言葉に対して意見を述べます。
その後も次々と見える「女性は」「女性に」から始まるフレーズたち。
「女性はリーダーに向いていない」
「女性に学歴は必要ない」
「家事育児は女性の役割」
これらの言葉が「事実」ではなく「偏見」であることを示すように、企業家の太田和響子さん、YouTubeクリエイターのゆきりぬさん、会社員の佐々木健介さん・詠子さん夫婦の姿が映し出されていきます。
ここで「知ることで拭える偏見がある」とメッセージが画面全体に。
検索ボックスに「女性は理系が苦手」と入れると、「『女性は理系が苦手』じゃない」から見出しが始まる記事がトップに表示されます。
「女らしさ 男らしさ」という言葉を検索すると、「子どもたちを『男らしさ』『女らしさ』から自由に。そのために」という記事がヒットする様子が。
その後も「女性らしく」 「女性なのに」 「女性だから」という声が並べられますが、「私は、その偏見を未来に残さない」と10人が意思を表明して動画は終わります。
動画に集まる反響。
動画に登場する山崎さんは「社会のバイアスにとらわれず、自由に歩むことができたら、きっともっとワクワクするはず」という力強いメッセージと共に、キャンペーンを紹介。
ゆきりぬさんは「勉強を通じて世の中の様々な偏見が無くなればいいなって思います✨」と思いを綴りました。
実業家でクリエイティブディレクターの辻愛沙子さんは「私は、この偏見を未来に残さない」と強い意志を示しました。
Twitterの投稿やYouTubeの動画のコメント欄には、賛同の声が寄せられています。
「偏見のない、そして隔たりのない活躍のできる未来を私も考えたい」
「自分らしくいられる、生きやすい未来になるといいな」
「ここに登場する彼女たちの姿に、ほんっとに励まされ、私も未来に偏見を残さないことに寄与できる一人でありたいと思う」
「目に見えないバイアスはまだ根強いから、私はこれからも自分と周囲に出来ることをする」
「#未来に残さない偏見」
「女性らしく」「女性なのに」「女性だから」から始まり、社会のあちこちに存在する無意識の偏見。
特設のホームページは、「それらが、知らず知らずのうちに誰かの可能性や選択肢に蓋をしているかもしれません」と訴えます。
<サムネイル:Gettyimages>