アメリカ・カリフォルニア州で1月7日ごろ発生した大規模な山火事は、今も続いています。
そんななか、現地テレビ局のキャスターによるSNSを駆使した「異例の行動」に、称賛が集まっています。
TikTokに投稿された一連の動画は、これまでに500万回以上再生されています👇
投稿したのは、同州のCBS サクラメントでキャスター兼リポーターをするアシュリー・シャープさん(28)。山火事の現場から一風変わった“中継”を行いました。
アシュリーさんは、テレビの前の視聴者ではなく、TikTokのユーザーに向けてこうリポート。
「みなさん、こんばんは。アシュリー・シャープです。いま、山火事の被害があったアルタデナ地区に来ています」
「視聴者のケイティから『うちの状況を確認してくれないか?』とコメントをもらいましたので、見にきました」
カメラを向けると、そこには火災で跡形もなくなったケイティさんの家が……。
アシュリーさんは、別の動画で中継を続けます。
近隣に住んでいた別の視聴者の住宅を訪れ、「まだ家は立っています!建物はあります!」とうれしい知らせを届けました。
テレビのキャスターがSNSで視聴者とつながり、自主的に1軒1軒リポートするのは“異例”なこと。
視聴者に寄り添ったアシュリーさんの仕事ぶりに、コメント欄には称賛の声が多数寄せられています。
💬「多くの人のためにこんなことをするなんて、あなたは天使のような人だ。それが良いニュース、悪いニュースであろうとも、視聴者はこういうことを知りたがっている。あなたはこんな世の中を照らす光だ。ありがとう✨」
💬「まったく新しい視点のジャーナリズムだと思います。メディアがこのような思いやりと人間性を持ってニュースを伝えるのは珍しいです」
💬「アシュリー、あなた自身のことも大事にしてあげてください。他者のトラウマはあなたにとってもつらいはずです。あなたの取材と思いやりに感謝します💖」
アシュリーさんは後日、自社の情報番組『CBS Morning』に出演。今回の動画の経緯について明かしました。
YouTubeでこの動画を見る
「動画の再生回数や“いいね”の獲得は、まったく気にしていませんでした。SNSを通じて、今回の家の所有者とつながったことがきっかけです。『彼らをただ助けたい』という思いで始めました」
「燃え尽きた住宅を見て、とてもショックでした。動画でも私の声が震えていたと思いますが、あれが率直な反応でした」
「もしかしたら、視聴者の人生を変えてしまう中継になってしまうかもしれないと思いました。でも彼らは良いニュース、悪いニュースであろうと真実を知りたがっていました」
アシュリーさんは、ピープル誌の取材にも答えています。報道のあり方について、見解を述べました。
「山火事の現場を取材して多くのことを学びました。なかでも、テレビではあまり見られない生々しい現場やリアルな部分を伝える点を、視聴者が評価していると分かりました」
「テレビ番組で報道するときは、どうしても制作的なものになり、放送までに時間がかかることもあります」
「でも私の動画は、まさに生の瞬間を切り取ったものでした。視聴者はこのような報道を望んでいたのだと思います」
「テレビ報道で私たちに求められるのは、ニュースそのものをしっかり、思いやりを持って伝えること。ですが多くの場合、報道する側の『感情』は切り離されてしまいます。それが普通だと思っていました」
「ですが、報道する側の人間も感情を表に出していい。多くの人がそれを高く評価してくれると、今回学びました。視聴者も現場にいるような感覚になるからだと思います」
