こちらは、オクサナ・チュソビチナ。オクサナは41歳。これまで、7つのオリンピックに出場してきた。

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7つのオリンピック、ってどういうこと?ってなるよね?

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オクサナはこれまで、出場するだけではなく、メダルも獲得してきた。2008年の北京大会ではドイツのために闘い、跳馬で銀メダルを獲得した。1992年には、ソ連崩壊後の独立国家共同体(EUN)の選手として、団体で金メダルを獲得している。

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オクサナは五輪だけではなく、さまざまな世界選手権大会で、たくさんのメダルを獲ってきた。その数は、ほとんど数え切れないほどだ。
2016年のオリンピックでは、ウズベキスタンの選手として出場し、女子の跳馬で5位になった。だから、個人の決勝に出場することになる。

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体操がいかに過酷な競技なのかを考えると、オクサナが7回のオリンピックに出場してきたのは、相当すごいことだ。しかも、母親でありながら、このすべてをやったのだと知ると、さらに感動が深まる。

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そう、オクサナにはアリーシャという名の17才の息子がいる。実は、オクサナがリオ五輪で競う多くの選手たちは、息子よりも若い。

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オクサナたちの人生は、楽なものではなかった。というのも、アリーシャは3歳の時に、白血病と診断されたのだ。家族は治療のため、母国ウズベキスタンから、ドイツに引っ越さなければならなかった。
他の体操選手たちも、オクサナにすっかり畏敬の念を抱いている。

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2008年の北京オリンピックの平均台で金メダルを獲得したショーン・ジョンションは「今、人々はリオの全種目で、シモーネ・バイルズが金メダルを獲るだろうと思っています。それとまったく同じように、オクサナは毎年出場するだろうと思われています。しかも毎年、メダルを獲ると思われているのです」とESPNに語っている。
体操選手が現役でいられる時間は一般的には短い。このことを考えれば、オクサナの偉業はさらに驚くべきものとなる。女子の体操選手は、遅くとも20代半ばまでに引退することが多い。

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オクサナは、リオが自らの最後のオリンピックだとは考えてもいない。「私にできる最良のことは、長く続けることだと思っています」とESPNに話している。

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