「幼児が銃で遊んでいる」警察パトロール番組の生放送中に通報。父親を育児放棄の疑いで逮捕

    アメリカ・インディアナ州のアパートで「幼児が銃を持ち遊んでいる」と通報が入った。監視カメラの映像がテレビ番組で生放送され、幼児の父親が育児放棄の疑いで逮捕された。

    アメリカ・インディアナ州ビーチグローブのアパートで1月15日(現地時間)、幼児が銃で遊んでいたとして、父親のシェーン・オズボーン容疑者(45)が育児放棄の疑いで逮捕された。

    公開された監視カメラの映像には、オムツを履いた幼児が、銃を振り回しながらアパートの廊下を歩き回る姿が映っている。

    公開された映像

    Very scary situation tonight on @OnPatrolNation #OnPatrolLiveNation @OfficialOPLive @OnPatrolLive #OPLive #OPLiveNation

    Twitter: @itsjaredfilm

    この映像は、警察のパトロールを追跡するリアリティ番組『On Patrol:Live(オン・パトロール:ライブ)』で生放送された。その後、オズボーン容疑者は逮捕された。

    警察は近隣住民から「幼児が銃を持っている」と通報を受け、アパートに向かった。しかしオズボーン容疑者が銃の所有を否定したため、2分足らずでその場を離れた。

    アパートから去ろうとする警察に対し、近隣住民は「あの子は銃を持っていた。私に銃を向けて『これ見て。あはは』と言っていたの」と、幼児が銃を持っていたのは間違いないと主張した。

    他の近隣住民は、監視カメラの映像を録画したと警察に伝えた。映像を見た警察はアパートに戻り、オズボーン容疑者の部屋を調べたところ、銃が見つかった。

    ビーチグローブ警察署のザック・ホーガン巡査部長によると、銃の薬室には弾丸は入っていなかったものの、弾倉には最大数まで入っていたという。

    「この子は銃で自分を傷つけることも、父親や多くの人を傷つけることもできたかもしれない」と、ホーガン巡査部長は語った。

    オズボーン容疑者は警察に対し、銃は彼のいとこの所有物で、家に置いていったと話したが、警察はこの主張に懐疑的だ。

    またオズボーン容疑者は以前、窃盗と偽造の重罪で有罪判決を受けたことがあるという。この場合、連邦法下では、オズボーン容疑者の銃の所有は違法になる。

    銃で遊んでいた幼児は一緒に住んでいる母親の元に戻り、その後、オズボーン容疑者は勾留された。オズボーン容疑者は1月17日午後(現地時間)に、裁判所へ出廷する予定だ。

    ビーチグローブ市長のデニス・バックリー氏は声明で「幼児をはじめ、誰にも怪我がなくて本当によかった」「ビーチグローブ警察の迅速な対応で、幼児と、問題になっていた銃が安全に確保されたことに感謝します」と述べた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟