「バーキンの価値が下がる」とアンチコメントを受けた黒人女性ラッパー、「白人セレブには言わない」と反論

    エルメスバーキン愛好家のカーディ・B。彼女のバーキンコレクションへの差別的コメントに反論した。

    定番のデザインでも200万円を超えるエルメスのバーキンバッグ。そんなバーキンの愛好家、カーディ・Bのバーキン コレクションの投稿に対して寄せられた差別的なコメントが、アメリカで物議を醸している。

    カーディは、2019年の第61回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバムを女性ソロ・アーティストとして初めて受賞し、今なお活躍し続けている有名ラッパーだ。10月中旬、自宅のクローゼットにある「バーキンコレクション」をインスタグラムでお披露目した。

    すると、彼女の投稿に「黒人女性ラッパーが買えるようになって、バーキンの価値が下がった」というコメントがついた。

    カーディは批判的なコメントを目にし、すぐにインスタグラムで自分の意見を述べた動画をあげた。

    動画では次のように語っている。「最初に言っておくけど、私はバッグ買える。今日なんか、エルメスのバッグを4つ買った。自慢しているわけじゃないけど、(私がバッグを買えないなんて)否定しないで」

    「2つ目。なんでみんな黒人女性ラッパーにはエルメスを買えるか聞くわけ?そんなこと白人セレブたちには聞かないじゃない。挑発するつもりはないけど『私を誰だと思っているの?』って聞きたいぐらい」

    「そしてもうひとつ。なんで黒人女性やヒスパニック系女性がバッグを持っていると『偽物だ』、『彼女は詐欺師だ』ってなるわけ?力を持っている女性はたくさんいる。彼女たちは自分でお金を稼いでいるの」

    過去に、カーディが身につけたことで、そのブランドの売り上げが上がった例もある。「ボダック・イエロー」のミュージック・ビデオでカーディが履いていたクリスチャン・ルブタンの靴は、瞬く間に人気を博した。

    「『ボダック・イエロー』のリリース当初、クリスチャン・ルブタンの売上が1000%以上上がったっていう記事も、検索すれば出てくる。ヒップホップと同じように、私たち(女性ラッパー)も流行りを生みだす。私たちが価値を下げるって言ってるけど、実際は私たちが価値を高めている」

    しかしカーディは、いつも自分の手の届くものを買うのがベストだとも話した。

    「これは言わせて。あなたが普通の女の子なら、無理してバーキンを手に入れようとしなくていい。バーキンがあなたの価値を決めるわけじゃない」

    「だから他の人と比較しないで。特にネット上では。インターネットに載っていることは、フェイクだから。(比較しなくても)あなたは強い女性だから。以上」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈