「霊が取り憑いていますね」ネットで購入した呪いの人形を霊能者に見てもらった

    私はネット通販で買った人形を霊能者に持っていき、霊と交信してもらった。

    Joanna Borns / BuzzFeed

    私は、霊が取り憑いた人形をネット通販eBayで購入した。

    彼女の名前はメリー。

    彼女は私のデスクにいて、純粋な見た目をしているが、時々、同僚を怖がらせている。時々彼女が動いたように見えることもあるが、それは私がデスクを揺らしただけかもしれない。

    当初、その人形に霊が取り憑いていることを「証明」するものは、この人形を売ってくれたeBayのセラーによる説明だけ。

    あとは幽霊探しアプリを人形に近づけてみると「悪夢」や「骨」といった幽霊からのメッセージが表示されるだけだった。

    私は確信がほしかった。霊と交信できるかもしれない、超常現象の専門家の証言がほしかったのだ。

    ようは、霊能者に相談してみたかったのだ。専門家探しをする中で、私は人生で一、二を争うような奇妙なメールを書くことになった。

    「こんにちは、霊が取り憑いた私の人形を視てもらえませんか?」

    何人かの霊能者には、「地縛霊」は扱いたくないということで断られた。彼らを責めることはできない。霊が憑いた人形にいい噂はない。

    だがジェーン・ドハティという1人の霊能者が、私の人形を視ることを引き受けてくれた。

    彼女はニュージャージー州にある自宅に、私と人形を招いてくれた。

    私が人形を買ったのは数ヶ月前のことで、彼女と一緒にいることにも慣れてきていた。

    人形それ自体は怖くなかったが、家に連れて帰るのはありえないことだった。私は彼女をオフィスから決して連れ出さないようにしていた。

    彼女の霊が夜中に暴れだしたら困るからだ。(いや、どうなるかわからないでしょ?)

    当日、人形をリュックに詰めて電車に乗るのは妙な気分だった。彼女を怒らせていなければいいけど。

    Joanna Borns / BuzzFeed

    ニュージャージー州を満喫するメアリー

    数時間後、人形を詰めたリュックを背負った私は、霊能者ジェーンさんの家にたどり着いた。

    だが、私が呼び鈴を鳴らそうとしたその時。

    赤ちゃんを連れた1人の女性(ジェーンさんの娘)がドアを開けて外に出てきて、路駐してあった車に乗り込んだ。

    (後で聞いた話によると、私が霊の取り憑いた人形を連れてくるということで、ジェーンさんは娘さんに赤ちゃんを連れて出かけるように指示したのだという。「小さな子供はまだ霊の世界が見えるから」とジェーンさんは説明してくれた)

    ジェーンさんは私に挨拶し、彼女のオフィスに私を招き入れた。そしてすぐに水晶でできた頭蓋骨を2つ取り出した。

    彼女によるとその頭蓋骨には保護的なエネルギーが宿っていて「霊が憑いたものを扱うときにはこれが必要なんです」ということだった。

    「人形を出していいですか?」私はそう尋ねた。

    どんな状況であれ大人になってこんなことを言うなんて変な気分だったが、不気味な人形を取り出す前に許可をもらうのは重要だという気がしたのだ。

    私はデスクの上に人形を置いた。ジェーンさんは私の手を取って祈りの言葉を発した。霊が憑いた物体を扱うときの標準的な手順だという。彼女は触れずに人形を凝視した。

    私は、この人形に霊は憑いていないと言われるだろう、と思っていた。なぜって、eBayで「霊が憑いている」という説明付きで売られているものが本物なわけがないだろう。

    「霊が憑いている感じはしませんね」と彼女は言った。

    「でも穏やかなエネルギーを感じます」

    やっぱり。メリーはただの人形だったのだ。だが、ジェーンさんは人形を手にとった。

    「わっ!」彼女は思わず息を呑んだ。

    「彼女の目をのぞき込んだら、誰かが見つめ返してくるような感じがありました。この力強い感覚は、人形に霊が憑いている証拠です。彼女は取り憑かれています

    私はそんなはっきりした診断が下されるとは思っていなかった。ジェーンさんには霊を検知するための個人的なテスト法を持っていて、霊が近くにいると彼女の体に物理的な反応が起きるという。

    「体のどこかが9~13センチほど膨らみます」そう彼女は説明する。

    「それで霊が憑いているかどうかを判断します。私のお腹を見ていてください」

    彼女は人形から離れた。

    彼女のお腹がへこんだ。

    彼女が人形に近づいた。

    するとどうしたことだろうか。彼女のお腹が再び膨らんだのだ。

    このお腹テストによると、私の人形には間違いなく霊が憑いているようだ。

    だが、その霊は悪いものじゃないとジェーンさんは保証してくれた。

    「悪意がないことは確かです」と彼女は言った。「まったく怖いものではありませんよ」。

    彼女は人形を手に取り、その霊について詳しく話してくれた。

    メリーという人形には、8歳か9歳で亡くなった少女の霊が宿っていた。その子がこの人形の所有者だったのだ。

    おそらくは中西部の農場に住んでいたという。そして彼女は、高熱で亡くなったというのだ。

    彼女は恥ずかしがり屋で、くすんだブロンド色の髪をしていた。一人っ子で、1950年代の人だった。

    亡くなった彼女は、この人形に取り憑いたのだ。

    ジェーンさんによると、人が亡くなった時に、存命中に感情的な結びつきを抱いていた物に取り憑くことがあるという。

    Joanna Borns / BuzzFeed

    ジェーンさんの水晶の頭蓋骨

    ジェーンさんによるこの霊の説明は、eBayのセラーによる人形の霊の説明と驚くほど一致している部分があった。

    両者の説明とも、1950年代のシャイな女の子の霊だという点で一致していたのだ。

    でもeBayの説明では、髪の色はくすんだブロンドではなく黒髪だったけど。

    髪の色はさておき、この後私は、恐ろしく厄介な忠告を聞かされることになった。それは、霊が取り憑いた物を霊能者に視てもらうという自分の決断に疑問を抱かせるものだった。

    「霊が憑いた人形を視ると、霊の活動が活発になります」ジェーンさんはそう言った。

    「霊を解放することになるのです」

    人形を霊視することで霊の力が強まり、超常現象が増えるという。それは私の目的じゃない。全然違う。どうしよう

    ジェーンさんは、ボールが落ちる音、足音、笑い声など、不気味な霊の音を私が聞くことになるかもしれないと予言した。

    だけど、その幽霊少女は、私のことをどう思っているのだろうか?

    ジェーンさんは、「彼女はあなたに見つけてもらえて幸せだと言っています」と語った。

    「本質的に、あなたは彼女の母親になったんです」

    待って、私はこの幽霊のママなのか?

    私には、そんな役割を背負う準備はできていなかった。

    ここでの教訓は、母親代わりになる覚悟がないなら、霊が取り憑いた人形は買うなということだ。私は、そもそも自覚がなかったという点で、最悪な母親だったことに罪の意識を感じた。

    「彼女は今までよりも強くあなたを守ろうとするでしょう」ジェーンさんはそう付け加えた。

    「あなたは彼女が小さな女の子のように抱きついてくるように感じるかもしれません」

    彼女が私に...… 抱きつく?

    ジェーンさんは続けた。「彼女はもう孤独を感じていません。彼女はつながりを取り戻したんです。彼女はあなたの元で安心感を持っています。彼女があなたの手を握って、2人で歩くビジョンが見えます」

    心温まる、いや、背筋が凍るような話だ。

    まさか、幽霊の子どもと手をつなぐことになるなんて想像もしていなかった。

    霊視の終わり際に、私はひとつ質問をしてみた。霊はその人形のいる場所に縛られているの?それとも私について回ることができるの?そんな疑問が浮かんだのだ。

    答えは、彼女は私について回ることができる、だった。

    まあ当然だろう。人形をオフィスに置きっぱなしにするという私の素晴らしい計画は無意味だった。

    私は今やこの幽霊の母親であり、幽霊の子どもを簡単に捨てることはできないのだ。

    私が帰る間際、ジェーンさんはもうひとつ予言した。「あなたからもう一度、電話がかかってくる気がします。『人形が常に私について回るので困っています。私は眠ることができない』と」

    嫌だ。絶対に嫌だ。

    その霊視以来、私は人形の目を何度ものぞき込んで、ジェーンさんが説明してくれたような動きがないか確かめている。

    表情豊かな目をしているが、私を見つめ返してくる様子はない。まあ、私は霊能者ではないからだろう。

    これまでの話はすべてデタラメだというのは簡単。だけど、霊視をしてもらった日の夜、私は子どもの霊が手を伸ばしてくるところを想像して、まったく眠れなかった。

    そして夜中に家の中で笑い声や足音が聞こえたら..…. はぁ、もうダメ。私は、史上最低の母親だ。

    Joanna Borns / BuzzFeed

    霊に取り憑かれた私の人形についてさらに知りたい方はこちらから:ネットで買った呪いの人形とお友だちになった話

    この記事は英語から翻訳・編集しました。