皆さんはこれまで、オリンピック選手が新しいメダルを噛みしめている写真をたくさん見てきたことでしょう。

Laurence Griffiths / Getty Images
うーん、おいしいスナック……?
これは新しい現象ではありません。

Gray Mortimore / Getty Images
ちなみにこちらは、1991年のイギリスの陸上競技チームの写真。
なぜみんな、ビーフジャーキーのスティックみたいにメダルをかじるのでしょうか?

Al Bello / Getty Images

Clive Owen / Getty Images

Damien Meyer / Getty
答えは、フォトグラファーがお願いしているからです。

Eric Feferberg / AFP / Getty Images
「カメラマンたちにとって、一種の決まりごとになっている感じです」と国際オリンピック歴史家協会のデービッド・ワルチンスキー会長はCNNに話しています。「売れる写真になるとか、象徴的なショットが撮れると考えているのだと思います。アスリート自らやっているということではないでしょう」
メダリストが、ただ立って笑っているだけだったら……写真の動きが少なくなってしまう可能性もありえます。

Martin Meissner
それに、金をかじるのは、本物かどうかを見分けるための昔からの方法の一つでもあります。

Heritage Auctions / Wikipedia / Via en.wikipedia.org
本当の金なら、柔らかいので、歯型が残るはずです。
でも、大きな声では言えませんが……金メダルは、実際は、ほとんど銀でできています。

Pascal Le Segretain / Getty Images
リオの金メダルは、1912年以降の他のメダルと同じく、純金ではできていません。今年は約1.2%しか金は含まれていないようです。
一方で、メダルをかじるのは危険かもしれません。2010年、ドイツのリュージュ選手、デヴィッド・メラー (左)は、カメラマンのために銀メダルをかじり、前歯が欠けてしまいました。

Alberto Pizzoli / AFP / Getty Images
オリンピック選手の中には、噛む代わりにメダルにキスすることを選ぶ人もいます。

Jewel Samad / AFP / Getty Images
でもこの伝統がなければ、水泳のライアン・ロクテの伝説的なグリル (歯の装飾)が知られることはなかったかも。

Patrick Baz / AFP / Getty Images

Clive Rose / Getty
2010年の出来事。
今度は、メダリストたちがカラフルなリオの記念品をかじる写真が出てくる……かな?

Alex Livesey / Getty