ブレイク・モローはトロントを拠点とする写真家でイラストレーターだ。数年前、彼の友人ベスは、興味深い依頼とともに、彼のもとにやって来た。
「ベスは、胃バイパス手術を受ける前に私のところにやって来ました。そして、彼女は減量のビフォアアフターの写真を組み合わせたポートレートを撮影しないか、と私に言ったのです」と、彼はBuzzFeedに語った。
彼女のアイデアを聞いた時、モローにはどうやって撮るかビジョンが浮かんだ。
「私はすぐにそのアイデアを実現させたいと思いました」と、モローは話す。「私は家のリフォームや減量の比較など、ビフォーアフターの写真が大好きです。この撮影は、私にとって、この分野の知識を増やすチャンスでした」
写真のインスピレーションは、「SFオタク」であるベスと彼との共通の興味に由来する、と彼は言う。
プロジェクトが完成するまでには2年を要した。ベスの68キロの減量を、ポップカルチャーを引用しながら、遊び心のある様々なシナリオで示している。
モローはPhotoshopを使用したが、ベスの体形は変えなかったと話す。「私は被写体の核心に忠実でありつつ、人々を励まし、刺激するような方法でPhotoshopを使おうと決めていました」
主な目的はベスの個性をとらえることだったと、彼は付け加えた。「ドラマチックで芝居がかった画像もありますが、現実的で写真のようにリアルな雰囲気の画像もあります。ですが、たとえ演ずる役柄があったとしても、これらの画像はベスがベス自身であることについてのものです」
プロジェクト全体で最も素晴らしかったのは被写体だったと彼は言う。「演ずる役柄のシナリオがありながら、レンズの前では、ベスがとてもオープンで、進んで自分らしくあろうとしたことを光栄に思いました」