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黒人女性のバービー人形が新発売。初代製作者が語る「“自分と似た人形と遊びたい”というニーズ」

米玩具店メーカー「マテル社」が、1980年に発売された「ブラック・バービー」の45周年を記念し、新しいバービー人形を発売。SNSでは「今すぐほしい」といった声が寄せられています。

米玩具店メーカー「マテル社」が1月30日、新たに黒人女性のバービー人形を発売しました。

1980年に発売された「ブラック・バービー」の45周年を記念したニューモデルに、SNSでは「美しすぎる」「今すぐほしい」といった声が寄せられています。

マテル社が、初めて黒人の人形を発売したのは1967年。しかし、前年に発売された白人の人形「フランシー」の型をそのまま使用し、肌の色だけを暗く加工した簡易的な作りでした。

その後もマテル社は、“多様性ドール”を何体か発売するも、バービー人形ではなく、バービーの親友や親戚といった、脇役のキャラクターばかり。

バービー誕生から21年後の1980年、黒人文化を反映した初のバービー人形「ブラック・バービー」が店頭に並びます。

製作に携わったのはアフリカ系アメリカ人のデザイナー、キティ・ブラック・パーキンスさん(76)。

パーキンスさんは2024年、CBS Newsの取材に対し、当時をこう振り返っています。

「彼女(ブラック・バービー)も白人の人形と同じように、いろんなことができたらいい。少しだけスパイスを加えてね」

「私自身、子どもの頃に黒人の人形を持っていませんでした。だから、紙人形を黒く塗りつぶして遊んでいたんです。私に似てほしかったから」

ブラック・バービーの誕生秘話に迫ったネットフリックスのドキュメンタリー映画『ブラック・バービー』で、パーキンスさんはこう語っています。

「ブラック・バービーをデザインした当時、黒人の少女たちの間に、『自分たちと似ている人形で遊びたい』というニーズが確かに存在していました」

「黒人女性の姿を忠実に反映したんです。それまでのバービーとは正反対にしたかった」

同ドキュメンタリーに出演した3児の母モニカ・ベイリーさんは、多様な人形の必要性をこう訴えています

「カリフォルニアとアリゾナの小さな町で育った黒人の私は、自分の居場所を見つけるのに苦労しました」

「白人の人形で遊んでいましたが、母が私に塗ってくれたように、人形にもグリースワックスをつけてあげていました。髪をチリチリにしようとしたんです」

「少しでもいいから、自分に近づけたかった。人形との接点がほしかったんだと思います」

「白人のバービーに近づこうと必死でした。でも、白人が社会の美の基準になってしまうと、黒人の私たちは除外されてしまう」

「『白人になりたい』『白人になる必要がある』と思い込まされていたんです」

「そんな考えを持っていたなんて、思い出すだけでゾッとします。自分を美しいと思えませんでした」

サムネイル:Image via Mattel