うそでしょ…。買い物に関わる5つの意外な事実

全国の約700万人が「買い物弱者」！？

①「買い物弱者」は全国で約700万人もいる

「買い物弱者」とは、歩ける範囲に店がない、または店までの交通手段がないといった理由で、食品など日常の買い物に困っている人たちのこと。経済産業省の調査によると、2014年時点において日本全国の「買い物弱者」の数は約700万人程度で、その数は増加傾向にあるとされています。（※1）

②高齢者の約4人に1人は「買い物弱者」

「小売店まで500m以上かつ自動車利用困難な65歳以上」の「買い物弱者」は、2015年時点において全国で824万6000人。65歳以上の全体の24.6％を占めます。（※2）

③都市部でも「買い物弱者」が増えている

近年は交通条件の悪い地域だけではなく、都市部でも「買い物弱者」が増えていると言われています。ネットスーパーなどが普及するものの、高齢化や買い物を依頼できる人がいない単身世帯の増加、商店街の衰退、ショッピングセンターの郊外化、団地内の食料品店閉鎖などによって、「買い物弱者」問題は依然として進行しています。（※3）

④運転免許の自主返納によって、「買い物弱者」になってしまう恐れも

運転免許の自主返納件数は増加傾向にあり、返納後の移動手段についての対策が求められています。（※4）

⑤農村・山間部では過疎化・高齢化によって問題が深刻化している

農村や山間部は高齢化率が高く、食糧需要が縮小。さらに採算がとれない、後継者がいないことから地元小売店が衰退し、他の地域よりも「買い物弱者」問題が早期から発生しています。（※5）

そんな「買い物弱者」問題を解決するために、JA共済は様々な取り組みを行っています。

沖縄県における「移動購買車」の取り組みもその一つ。沖縄県では商店街の減少などで、食料品など日常の買い物において不便な思いをしている人や交通手段をもたない高齢者が増えています。

そこでJAおきなわでは、2019年から移動購買車によって地域住民が買い物しやすくなるようにサポートをしています。

沖縄本島と宮古島地域でのＪＡおきなわの移動購買車（あじまぁ号）。「あじまぁ」は沖縄の方言で「交差点」のこと。

沖縄本島と宮古島地域の移動購買車「あじまぁ号」では、安心安全な商品を届けるだけでなく、近隣住民とのコミュニケーションの場としても活用されているんです。

（2020年1月撮影）

さらに一人暮らしのお年寄りの見守りも実施するなど、地域の快適な暮らしに貢献しています。

そのほかJA共済の地域に根ざした様々な活動はこちらでチェック！

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＜出典＞

（※1）（※3）（※5）経済産業省 買物弱者等に関する報告書

（※2）農林水産政策研究所 表1. 食料品アクセス困難人口（2015年）

（※4）警察庁 運転免許の申請取消（自主返納）件数と運転経歴証明書交付件数の推移

イラスト： なかおみちお 

写真提供：JAおきなわ