カナダじゅうの大学生徒自治会の間で、ここ数ヶ月、ある事件が話題になっていた。カナダじゅうの大学に、匿名の誰かから「大人のオモチャ」が送られてくるというのだ。オモチャはアマゾンから発送されており、宛先はそれぞれの大学の学生自治会。送り主の名前、住所、レシートはなし。さらに、贈呈理由も添えられてはいなかった。

レジャイナ大学の生徒自治会副会長であるショーン・ウィスカーいわく、最初にアマゾンから荷物が届いたのは昨年11月。箱の中には、様々な大人のオモチャがはいっており、最初に見た時はイタズラだと思ったという。

しかし、荷物は届き続け、自治会オフィスにオモチャのコレクションが増えてきたころ、ただのイタズラではないと思うようになった。送り主がわからないため、返品しようにも返品できず、自治会オフィスにはアマゾンの箱が積み上がるばかり。
「今まで、すでに約1000ドル相当の商品が届いています」
「僕たちを困らせるためにやっているとしか思えません」
レイクヘッド大学のリア・チング生徒会長は、1つ目の荷物が届いたとき、注文したいけど、自分の住所を使うのが恥ずかしかった学生でもいたかな?ぐらいにしか考えなかったという。最初の1箱には、レジャイナ大学同様に複数のオモチャがはいっており、中には通常サイズとは思えないディルドもあったとか。次に届いた荷物には、ヘッドホンやテレビのアンテナなどの電化製品がはいっており、今度は、学生が低予算ポルノ映画でも撮ろうとしているのかと考えた。
各大学自治会がタチの悪いイタズラだと思っていたころ、カナダじゅうの大学が集まる生徒自治会カンファレンスにて、ことの大きさが発覚。なんと、大人のオモチャは、カナダ中のほとんどの大学に届いていることがわかったからだ。届き続ける荷物に、一部の生徒は不安を抱き始めた。
盗難クレジットカードで注文されたものでは?
電化製品にマルウェアが仕込まれているのでは?
チング会長は「騒ぎ立てるつもりはありませんが、安全面で不安を感じてしまいます。なぜ大学生徒自治会におくられてくるのか、目的はなんなのかまったくわからないんです」と語る。
ついに、レイクヘッド大学が王立カナダ騎馬警察に相談。捜査の結果、ウェブサイトの注文数をあげたいがために、オーダーされていない品を適当に送りつける売主がいるということがわかった。アマゾン担当者は、すでに該当する複数売主を調査、ポリシー違反だとして、アカウント停止措置をとったという。その結果、謎の大人のオモチャが大学に届くことはなくなった。
だが、まだ謎は残る。なぜ、学生自治会だったのだろう…。チング会長は言う「こんなこと思いつく人がいるなんて信じられません」
この記事は英語から翻訳されました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan