銃撃事件の被害者に家を買おう、と寄付が集まった

    Aymen Derbaliさんは、銃撃者の気を引いて何人もの命を救った。そして今、麻痺した身体でも住める家を必要としている。

    カナダのケベック市で起きたモスク銃撃のとき、Derbaliさんは、命の危険を冒して他の人たちを救い、自らは肩から下が麻痺する重傷を負った。そして今、車椅子でも暮らせる家を必要としている。

    Tariq Syed

    2017年1月29日、銃を持ったひとりの男がモスクに侵入し、夜の礼拝のために集まっていた人たちを銃撃。6名が死亡、19名が負傷した。このとき、Derbaliさんは銃で7か所撃たれた。

    カナダの新聞Globe and Mailによると、Derbaliさんは他の人たちを逃がすために銃撃者の気を引こうとした、とのことだ。

    「慌てたり、逃げたりしないようにしました」とDerbaliさんは同紙に答えている。「他の人たちを撃たないように、気を引こうとしました」

    Derbaliさんは2か月の間、昏睡状態に陥り、怪我から回復するのにさらに数か月を要した。肩から下は麻痺して、車椅子の生活を強いられている。

    そこで、周りの人たちはDerbaliさんにバリアフリーの家を買おう、と募金活動を始めた。

    Tariq Syed

    イスラム教の組織DawaNetで働いているTariq Syedさんは、銃撃のあった2017年1月からケベック市にあるイスラム教徒のコミュニティを定期的に訪れ、資金集めを手伝っている。

    銃撃以降の殆どの時間をDerbaliさんはリハビリセンターで過ごしているが、退院した後に車椅子でも生活できる家がない、とSyedさんはBuzzFeed Canadaに話している。

    「入居できる場所がどうしても必要なのです」とSyedさんは話す。「退院してから住める場所がないのです」

    Tariq Syed

    銃撃される前、Derbaliさんは妻と3人の幼い子どもと一緒に、寝室が2部屋ある小さいアパートに住んでいた。Syedさんによると、アパートのトイレやその他のほとんどの部分は車椅子に対応していないため、日中にほんの少し戻る以外、Derbaliさんは家に帰ることができないという。

    そこでみんなで力を合わせて約50軒の家を見て回り、ようやくDerbaliさんのニーズに合う家を見つけたのだ。

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    家の値段と追加で必要となる改装費を合わせると、40万ドルの費用が必要となるが、募金を呼びかけてから1日足らずで2万ドル以上の寄付が集まっている。

    見ず知らずの人に募金してもらい助けてもらうという考えに、Derbaliさんは「圧倒されている」とSyedさんは話す。

    「Derbaliさんは『自分はヒーロー』だとは思っていません。やるべきことをやっただけだと言っています」

    それでもSyedさんはこれほど多くの人がDerbaliさんの支援に動いてくれたことに驚いてはいない。DawaNetでは以前にも、このモスク銃撃の被害を受けた家族を支援する募金活動を行っており、その際にはカナダ全土からたくさんの支援金が寄せられ、総額40万ドルが集まった。中には遠隔地に住む人、先住民の人もおり、封筒に現金を詰めてモスクに送ってくれた人もいた。

    「誰かが助けを必要としているとき、カナダの人はこのように力を合わせてくれることを学びました。宗教や文化、人種は関係ないのです」とSyedさんは話す。

    Syedさんは現在、モスク銃撃の短編ドキュメンタリーも制作しており、この殺戮、被害者の方々のことを風化させないことが大切、と語る。

    「これはカナダで実際に起こったことです」とSyedさんは話す。「私たちは、このことを決して忘れてはなりません」

    Tariq Syed

    Ishmael Daroは、BuzzFeedの社会ニュース編集者で、トロント在住。

    連絡先:Ishmael N. Daro、ishmael.daro@buzzfeed.com.

    この記事は英語から翻訳されました。