
こちらは、アメリカ・ワシントンD.C.在住のジャスミン・ドーフィンさん(18)。
アメリカの多くの高校生と同様、ドーフィンさんは何年もプロムを夢見てきました。
プロムとは、アメリカの高校で行われる卒業ダンスパーティーのこと。
ドーフィンさんはその日のために、高校2年生の半ばからドレスのデザインを練ってきました。
「元々はブラウンのマーメイドドレスを着たいと思っていました。でも2017年のメットガラでゼンデイヤが着ていたトロピカル風ドレスと、2018年のメットガラでSZAがつけていた、光輪をイメージしたヘッドピースに、インスピレーションを受けました」とドーフィンさん。
常に最新のデザインを追っていたそうです。
「そして、オンラインで完璧なドレスを見つけました」
オンラインでカスタムドレスを注文できるサイトLunssで、ドーフィンさんはドレスを購入しました。ヘッドピースは手作りしたそうです。
しかし、今年の6月に行われる予定だったドーフィンさんのプロムは、新型コロナウイルスの影響で、アメリカ全土の高校と同様、中止になってしまいました。
これに対しドーフィンさんは、「最初はパンデミックだったからしょうがないと思ったし、今でもそう思っています」とBuzzFeed Newsに話しています。
「でも、一生プロムに行けないと気づいたときは、本当に悲しかったです」
夢見ていたプロムは中止になってしまったものの、ドーフィンさんは妹に記念写真を撮ってもらうことにしました。
「プロムのために何かしたかったし、プロムに行けなくても、少しでも嬉しい気持ちになりたかったので」とドーフィンさんは話しています。

2人はワシントン記念塔とリンカーン記念館を訪れ、ドーフィンさんのドレス姿を撮影しました。
撮影を終え、2人が帰ろうとすると、ある写真家が彼女らに声をかけました。
声をかけたのは、ウエディングカメラマンのサラ・イザベラ・オルティスさん(24)。ちょうどフロリダからワシントンD.C.を訪れていた彼女は、「遠くからジャスミンのドレス姿を見て、『この子の写真を撮りたい!』と思った」と述べています。
オルティスさんが撮影したドーフィンさんのドレス姿がこちら。
撮影後、オルティスさんは急いで自宅に戻り、写真を編集してドーフィンさんに送ったそうです。
「彼女の美しさは私だけでなく、そこにいた多くの人々の注目を集めていたと、10000%確信しています」とオルティスさんは言います。
撮影から数カ月が経った11月26日、ドーフィンさんは写真をツイートしました。
すると、投稿には大反響が。58万を超える「いいね」を集め、多くの人がドーフィンさんやドレスにコメントしました。
i want to throw her a prom just for her because OH MY GOODNESS https://t.co/neRd4vLdLy
「彼女のためだけにプロムをしてあげたい。素敵!」
the dress! the hair! the face! the skin! she would’ve eaten everyone else up. so beautiful 😍🤩 https://t.co/VQ2Oea6YJj
「彼女のドレス、髪、顔、肌!プロムに行っていたら、みんな彼女が嫉妬しちゃうよ。美しい😍🤩」
she’s the best dressed person of the year https://t.co/hm4epoijGc
「今年のベストドレッサー賞は彼女だ」
女優のジャミーラ・ジャミルさんも、ドーフィンさんの写真を称賛しています。
*Screams in Tahani.* THIS IS DIVINE! https://t.co/W2UaVr6TgU
「天使のよう!」
ドーフィンさんは、これらの反応に驚いたと語ります。
「写真が拡散し始めて、とても衝撃を受けました 。自分の見ていた(いいねやリツイートなどの)数字を理解できず、10分ぐらい携帯を見つめていたと思います」
ドーフィンさんの家族や友人からも、反響があったそうです。ドーフィンさんの写真が掲載されているすべてのサイトのリンクを送ってきた友人もいたとか。
撮影したオルティスさんも、写真に対する反応に驚きを隠せません。
「本当にびっくりしました。嘘みたい。『え、本当に?』という感じです。あの日ジャスミン(ドーフィンさん)を見た時から、彼女は特別な人だとは思っていましたけどね」

この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈