2000年生まれに『MOTHER』を遊ばせてみました
【※この記事は「2000年生まれの大学生ライターに、ファミコンやスーパーファミコン時代のゲームを遊ばせたらどんな反応を示すだろう」という実験記事です】
第10回のお題は、コピーライターの糸井重里氏がシナリオ・ディレクターを務めた名作RPG『MOTHER』です。発売当時のキャッチコピー「エンディングまで、泣くんじゃない。」はあまりにも有名ですが、果たして今の若者には通じるのか……?
(今回もNintendo Switch Onlineのファミリーコンピュータ&スーパーファミコンで遊んでもらっています)。
ファミコンの『MOTHER』をプレイしてみました!
設定や世界観がかわいい!幼いころに戻ったような気持ちになれる
レトロゲームは、プレイに必要な情報をゲーム内ではあまり教えてくれないということを散々学んだので、まず公式サイトを見ることにしました。
するとそこには、
《エンディングまで、泣くんじゃない。現代を舞台にした、愛と勇気と冒険の物語。》
とのキャッチフレーズが。
え、ゲーム云々の前にこのフレーズかっこよすぎる……。
知らなかったのですが、これは当時CMでも使われていたような有名なフレーズだったそうです。(※編注:ホントに知らなかったそうです)
この言葉を見た瞬間にMOTHERをプレイするのがもっと楽しみになりました。頑張ってエンディングまでたどり着くぞ~~!😤
早速ゲームを始めると……ポケモンみたい!!!
「はなす」が地味に難しい……
建物の前にみすぼらしい少女を発見
「まだグッズをわたせるなかまはいません」
パンがパンくずになった!
元の場所に戻った????????
え、じゃあお金のゲット方法は……?
あと、ついでにお金のゲット方法についても編集さんに聞いてみると、
「このゲーム、敵を倒すとなぜかその分、パパが銀行口座にお金を振り込んでくれるんですよ」
なん……だって……!?
パパ、完全に天からわたしを見ているゲームマスターじゃんwww
教えてよ、そんな大事なこと!!!!!!!!!
てか、敵を倒したらお金もらえてたんだ……。
お金もらえてなさそうだったし、お金ないから回復できなくて死にまくるから、めちゃめちゃ逃げちゃってたよ……逃げて町まで行くのが正解だと思ってたよ……。
戦うのが正解だったなんて……。
レトロゲームだからと言って、疑いまくるのダメ絶対!!
やり方もわかってきて、敵をたくさん倒していたらレベルアップして2個目のPSI(※編注:超能力のこと)「ライフアップα」を獲得しました。
でもいざ使ってみようとしたら、何かが足りなくて使えませんと言われてしまった。体力を回復してみても使えない。
どういうことなんだろう?と、編集さんにまた質問してみると、
「超能力はPP(マジックポイントみたいなやつ)がないと使えないから、 自宅かホテルで寝てPPを回復してみて」
と言われました。
たしかにPPは0だけど、これはどうして消費されてしまうんだろう……? とこれまでの行動を振り返ってみると……。
え、まって……。
レトロゲームだし、何か罠があるかもと疑って、街中のテキトーな人にむかってテレパシーめっちゃ使ってた!(「なにもおこらなかった」ばっかりで何も得られなかったけど)
PSIは能力だし、当然無限に使えるものだと思ってたけど、違うんだ……😭😭
貴重なPPをめっちゃ無駄遣いしてしまった。
レトロゲームだからと言って、なんにでも罠があるわけじゃないんだね……。
ここまでわかればあとは簡単♪ 無事墓場までクリアできたのでいったん終了
墓場でピッピちゃんを無事救出し、村長(※編注:町長?)からもお褒めの言葉をいただけたのでここでいったん終了することにしました。
いや~お金のゲット方法(めっちゃ重要事項なのでもっとちゃんと説明してほしい!)と、レベル上げの重要さがわかっていれば(これはRPGだから当たり前だけど、そのわりには敵が強すぎる!!! 逃げたくなっちゃうよ!)もう少し短い時間でクリアできたなぁ……。
ただ、やり方を分かってからはトントンと進めることができたし、敵キャラも、街中の人のセリフもかわいくて、なんだかまた小学生に戻ったような気持ちになれました。楽しかった~!
泣きたいので、頑張って進めてエンディングまでたどり着きたいと思います!
遊びやすさ ★★★★☆
過酷さ ★★☆☆☆
おもしろさ ★★★★★
【編集あとがき】
感心したのが、「エンディングまで、泣くんじゃない。」のキャッチコピーにすぐ反応していたこと。
作品ページのURLを渡したら、少しして「これって昔からあるキャッチコピーですか? めっちゃかっこいいですね……」とDMが飛んできたのには驚きました。当時はテレビCMでも使われていた有名すぎるキャッチコピーですが、何も知らなくてもこの良さは伝わるんだなあ……恐るべし糸井重里。
ゲームが始まってからは、お金の稼ぎ方がわからず敵から逃げまくるという謎の縛りプレイをしていましたが、勝手が分かってしまえばあとはサクサク。だいぶ気に入ってくれたみたいなので、ぜひプライベートでも遊んでクリアまで行ってほしいですね。
といったところで、「最近の若者にレトロゲームを遊んでもらう実験」シーズン2はここまで。またいつかお会いしましょう!
【「最近の若者にレトロゲームやらせてみた」シーズン2】
【第6回】スーパーマリオブラザーズ3
【第7回】アトランチスの謎
【第8回】F-ZERO
【第9回】海腹川背
【第10回】MOTHER