私ごとで恐縮ですが、「湖池屋 スゴーン」のファンでして

昨年発売した「スゴーン 和牛すき焼き」にハマっています。
そんなのよくあるスナック菓子と一緒でしょ?て思うじゃないですか。いえいえ、それが違うんです。
すき焼きの"肉の味"がする
湖池屋のスゴーン和牛すき焼き味を初めて食べたんだけど、予想をはるかに超えるすき焼き感で旦那と笑いながら食べてる。スナック菓子なのに、肉はもちろん生卵に出汁が沁みた感じとか、奥の方に春菊の味もしてなんかもう宇宙…これ宇宙だよ…!
まさに宇宙です。
ベースは割り下の味ですが、それだけではありません。奥に牛肉の旨味とネギの風味が鎮座しています。指についたパウダーまで美味しいし、控えめに言って最高です。
公式が教えるもっと美味しくなるレシピ

よほど味に自信があるのか、公式サイトでは『温めてから溶き卵で食べる』という本物さながらの食べ方を紹介しています。
いつもならこんな冒険は黙認するところですが、今は信者。やってみましょう。
お皿に盛って、卵を準備

そしてレンジでチンするだけって、簡単ですね。しばらく温めると良い香りが漂ってきました。
期待に胸を膨らませるも…

警報機が鳴るレベルで煙が。
これはけしからん。

スゴーンファンたちに同じ轍を踏ませてはいけないと思い、「御社のレシピをマネしたら焦げた。どうしてくれるんだ!」と湖池屋に連絡しました。
するとどうでしょう、「ならば弊社で試しましょう」と返信が。いいのかな?いいよね!
ということで、本社に行ってきた

まさかの開発責任者まで登場。
「さっそく試しましょう!」

小幡さん「ちなみにどれくらい温めました?60wでだいたい30秒くらいが好ましいですが」
ぼく「多分3〜4分温めてたかも」
小幡さん「あぁ…」
森田さん「まずラップするのがコツです」

ラップをすることでふわっとした食感になり、卵が絡みやすくなるそうです。
30秒間温めたスゴーンがこちら

写真では伝わりませんが香りが5割増してます!目隠ししてたら本物のすき焼きと間違えるレベル。
いざ、実食。

期待してなかったけどこれはアリかも。
スゴーンの濃い味と卵がマッチして、食感以外はまさにすき焼き。そしてなにより香り!鼻から抜ける香りが食欲を誘います。
スゴーンが止まらない。止まらなすぎてこわい。
さらにおすすめのレシピがあるという

ごはん…?

こちらもレシピでサイトで紹介されている「すき焼き丼」。

その昔、漫画雑誌コミックボンボンで連載されていた「OH!MYコンブ」というグルメ漫画を彷彿する一品です。
なぜこんな斜め上なレシピを公開しているのしょう。その理由を聞きました。
「普通に考えると正気の沙汰ではないのですが…」

「皆さんに楽しんでいただきながら知ってもらうにはどうすればいいのか話し合った結果、やっぱ卵じゃね?となりました」
こう語る広報の小幡さん。スナック菓子戦国時代の中、選ばれるにはどうすべきかを考え抜いたと言います。
「一見バカバカしいですよね。でもこれをきっかけに食べてもらって、美味しい!と思ってもらいたい。あとは一緒に食べる人とのコミュニケーションのきっかけになればと思います」
味の秘密も教えてくれた

「スゴーンの濃い味は中に染み込んだ油が秘密なんです」
「油に味の付いたの粉のようなものを溶いて揚げる"オイルスラリー製法"という製法で作れています」と、饒舌に話してくれた森田さん。そんなことバラしていいの?と心配になりましたが、開発責任者なのでいいのでしょう。
「それと素材にはこだわっています。お肉は和牛を、ネギは九条ネギを使用しています。素材にもとことんこだわって、本物のすき焼きを再現しようと考えました」
『スゴーン』という商品名について

森田さん「昨年スコーン30周年だったんですけど、『そのタイミンで限界突破スコーンみたいなものを作りたいね!』という話になり、スゴーンが完成しました」
小幡さん
「例えばエビ味は本物の伊勢海老を使っていまして、完成したとき、『エビのお菓子の最上位に位置する凄いスコーンだ』という話から、スゴーンになりました。結局オヤジギャグです」
楽しそうにこう話す2人。その姿は同僚というより、冗談を言いあう高校生のよう。こんなノリで商品開発してるって楽しそうな会社だなと素直に思いました。

ただ一つだけ、「ご飯に乗せるよりそのまま食べたほうが美味しかった」と言えなかったので、この場を借りてお伝えします。気になる方は是非とも試してみてください。
ちなみに、新しい味が出るみたいです。

「しょっぱいの作ったから甘いの作っちゃう?」なノリで作られたに違いない。4/9コンビニエンスストアで先行発売。