歌舞伎揚を食べて、ひいばあちゃんを思い出して、ちょっと泣きそうになった話
コンビニで小ぶりな歌舞伎揚を見つけたので食べてみました。
来客用のお茶菓子が充実していた我が家。エリーゼ、カントリーマアム、ぽたぽた焼き、源氏パイ…そして歌舞伎揚もスタメンだった。
母か祖母がまとめ買いして茶箪笥にしまっていた。それをこっそり食べては叱られた。叱られてばかりの人生だった。
セブンイレブンで目があった。

一人暮らしを始めてから、老舗菓子とはなんとなく距離をおいた。量が多くて食べきれないし。
でも今日、出会ってしまった。サクッとした食感のひとくち歌舞伎揚だ。
お前、あの時の歌舞伎揚なのか?

ゴツゴツした見た目とザクザクした食感、甘じょっぱい味がクセになるあいつなのかい?平成の終わりにこんな姿にされちまったのかい?
すぐさまレジにいき、お金を払って小走りで持ち帰った。
こんなに小さくなっちまって…

歌舞伎揚といえば、小分けされた袋の上から四等分ほどに割り、一口ずつ食べるのがツウの嗜み(ですよね?)
それがどうだい、お前は小ぶりな一口サイズじゃあないか。割る楽しみがないじゃあないか。
一つ口に放り込む。

あぁこの味、この味だわ。懐かしい。
心地よい固さと甘じょっぱさが郷愁を誘う。
すると蘇ってきたのは曽祖母との記憶。
学校から帰ると、よく曽祖母とお茶菓子を食べた。観たくもない大相撲中継を観ながら。
私が入れたお茶をのみ、編み物をしながら相撲を眺めるひいばあちゃん。学校での出来事を、そうかそうかと聞いてくれたひいばあちゃん。
優しかったなぁ…。
そんなノスタルジアに浸ってしまいました。
調べてみると本物の歌舞伎揚だった

このサクッとした食感のひとくち歌舞伎揚は本家天乃屋との共同開発商品。どうりであの味なわけだ。
ちなみにセブンにはこんなものも

蒙古タンメン中本のぼんちの揚げ煎餅。ロングセラーのぼんち揚があの中本とコラボしていた。
辛いの苦手勢にとっては激辛

さすが中本、ぼんち揚でも容赦なしだ。私はうっすら汗をかくくらい辛いと感じたが、辛党の同僚にも試してもらったところ、「辛さが無(む)」だという。
味覚は人それぞれだ。
たまに食べると止まらなくなる

セブンの歌舞伎揚と中本コラボのぼんち揚、どちらもおすすめしたい。交互に食べると止まらなくなる。
緑茶はもちろん、ビールにも合うに決まってる。